関西弁 | 小人物改め中人物ブログ

関西弁

次の町まで、きみはどんな歌をうたうの?

柴崎友香の小説を読んでいる。
この小説には関西弁の登場人物が出てくる。
彼女の小説を原作とした映画「きょうのできごと」でも
同じように、登場人物は関西弁だった。
柴崎友香が大阪出身だから自然なのだろう。

コロ助という登場人物がいて、
他の友人3人が関西弁の中、彼1人だけ東京弁だ。
これまた「きょうのできごと」でも、
同じように1人だけ東京弁の人物がいた。

柴崎友香の身近にそういう人物が実際にいたのかもしれない。

関西弁にとって、この存在はちょっと異質である。

そして実は僕は、高校生まで関西に住んでいたのに
ずっと東京弁だった。
関西人の中に異質な存在として東京弁の人がいる。
これって1つの不思議な空間だったのだな…。
と思う。
関西弁のボケツッコミができないことは、
かなりコンプレックスだったんだけど。

この辺の僕の思春期の事情は、奥が深い。
大学で東京に来ても、僕の言語感覚には、
その時のコンプレックスや、
関西弁に微妙に影響を受けた言葉遣いとして残っていた。
ということを改めて思い出した。
しばらくそのことを完全に忘れてた気がする。

こういう感覚を忘れてしまうのが年をとるということかなと思う。
そしてもう一度考えてみたい気もする。