書隠日記 #2

書隠日記 #2

読書に映画、資格試験の勉強と郵便局めぐりなどおでかけの記録

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こんにちは! ご無沙汰してしまいました。本来の読書記録をまとめてみます。
もうしばらく、ブログは低浮上が続くと思います。今年度は漢字検定と数学検定に絞って勉強します。



加藤弘士「砂まみれの名将」(新潮社)

本の情報は、主に某SNSで収集しています。新書が多いのは、それだけアンテナに引っかかりやすい。「砂まみれの名将」もその中の1冊でした。神保町の本屋さんで「うー、読みたい! 図書館で順番待ちしているから、まわってくるまで我慢」と言い聞かせていました(笑)。

副題に「野村克也の1140日」とあるように、阪神タイガースの監督退任から、社会人野球のシダックス(今はもうありません)の監督を務めた3年間のノンフィクションです。著者はスポーツ報知の記者。

個人的に社会人野球を見ていて楽しかった時期なんですが、野村シダックスは詳しくなくて、都市対抗野球は神奈川県のチームを応援してました。それを覆す1冊で、グイグイ引き込まれました。



新聞記者ならではの、野村克也以外のチームスタッフや選手への取材も盛り込まれた内容
で、選手が「野村の考え」のミーティングで変わってゆく過程も読み取れます。シダックス野球部が廃部後、選手が高校大学などで指導者として野球を教える中でも生きている。

「野村の考え」を通して選手だけじゃなく、野村克也自身も変わってゆくのが印象的だった。あとこの時期は球界再編問題もあり、メディアに意見を求められていたともある。
アマチュアの監督をやっていたことと、同時に球界再編問題があったこととは、何か関係があるのではないかと思わせる時代だった。

あと選手をアマチュアだからって、軽く見ないで真剣に野球と向き合ってた。著者の意図するところとは違うかもしれませんが、こういう面で野村克也という人物を見ながら読みました。