皆さま
こんばんは。
メラノーマに続き、昨年12月17日に厚労省に保険適用新薬として、
非小細胞肺がん適応承認された「オプジーボ」が、
全国ほぼすべての大病院で使用可能となり、
市販後の実績も出てきています。
私に入ってくる情報では、
1)メリット
奏効率は20%、病勢コントロールは30%弱といったイメージ。
6回投与以上の継続使用者は、およそ45%位ではないでしょうか。
そして、全投与患者の20弱の患者さんが、かなり長期間効果を発し、
中には、そのまま共存で生き抜く勢いの患者さんもいらっしゃいます。
副作用は、ほとんどありません。
前評判ほど、副作用を恐れる新薬では無いです。
今後、腎臓がん、頭頸部がん、卵巣がん、乳がんと、
続々と適応承認されるので、喜ばしいことです。
2)デメリット
一方で、少し怖い薬剤でもあります。情報提供しましょう。
①残り55%の進行性非小細胞肺がん患者さんには、
全く効果がありません。
これは、実はとても注意しなければいけません。
というのは、従来の細胞毒性剤(タキソール系、プラチナ系、代謝拮抗剤
系)は、よく効く、普通に効く、少しは効く、不変のどれかに入る確率は、
70%程度はあるものなのです。
ところが、この免疫チェックポイント阻害剤は、CR,PR,SDに入らなければ、
つまり、その55%程度の患者には、全く効果が無いのです。
更にいうなれば、無治療状態です。
確実に進行します。しかも、私の情報では、なんか、無治療より、
進行が加速化するようなイメージです。
1カ月で、あれよあれよ・・と進行します。
国立がんセンターやがん研有明では、治験を実施していたので、
継続否やの見極めが非常に的確です。
しかし、それ以外の病院・主治医は判断を誤る可能性がある
ような気がします。
*そこで、私の経験と情報では、3~4回投与して、
画像とマーカーが進行した場合、
肺に効果があっても他の転移場所は進行していると
明らかなら、即中止して、
前の薬剤に戻すか、
別の薬剤に切り替えることをお薦めします。
※もし、このブログを医師・薬剤師の方もご覧頂けていたら、
ご参考にして下さい。
根拠は、国立がんセンターに問い合わせをされてください。
宜しくお願い申し上げます。
因みに、承認に向けて頑張ってきた沼袋健太自身は、
どうかというと、実は、効果がありませんでした。
今は、ゲムシタビンに戻しています。
早く判断し、チェンジして正解でした。大事には至っていません。
さあ、鶴ヶ峰病院で、
活性化自己NKT細胞移入治療の並行再開です!
免疫活性化治療成功日記クン(キャンサーを生き抜く仲間の会代表)より