こんばんは。
表題の件、医師人脈とブログ仲間さんからの情報を整理しましょう。
1.ニポルマブは、副作用も少なく、奏効率(PR&CR)と、
病勢コントロール率(LONG SD)を合わせると、
どのがん種も50~70%に達します。
2.それほど素晴らしい画期的新薬(免疫チェックポイント阻害剤)のため、
薬価は高額になりそうです。
3.となると、承認されても、使用に制限がかかる可能性があります。
理由は、既に40兆円という日本の医療費は、それを支えるのに
少子高齢化という背景のなか、限界にきつつあり、
これ以上、高額な新薬を保険適用しかも年間100万人が罹患し、
進行がんは再発含め、毎年恐らく30万人に上るでしょう。
その30万人の患者さん全てに長期間投与するとなると、
これは、財政崩壊になりかねません。
4.そこで、使用対象に制限を設ける可能性ありといわれています。
1)再発がん患者さんのみ
2)進行がんでもファーストライン、セカンドラインをその他の
抗がん剤(分子標的製剤、タキソール系、プラチナ系、
代謝拮抗剤など)で、治療し、更に進行した患者さんに限定
5.一方で、そのような制限をできるだけ設けない対策として、
1)薬価の引き下げ検討交渉(小野薬品の抵抗ありそう)
2)高血圧症、脂質異常患者とさせていた、基準値をもっと
高くすることで、対象患者の絶対数を減らし、
そこの薬剤投与量を全国レベルで減少させる。
(設けていた製薬企業の反対がありそう)
以上です。
4.は、人命を無視したとんでもない措置のため、
私たちは、いろいろな工夫をして、声を大にして、
分子標的製剤対象者以外の患者は、だれもが、早い段階で、
投与できるような働きかけをしていく必要があります。
是非、協力しながら、声を上げていきましょう。
免疫細胞療法成功日記クン(沼袋健太)より