この日もボード。
着々と進んできた頃だ。
みんなと喋りながら、和気藹々と。
楽しかった。
その日の作業も終わり、帰ろうと思ったら再び後ろから追いかけてきた。
不思議な人だなって思った。
相変わらず口数の少ない帰り道。
だから、うっかり進撃の巨人の10m級ってあんな大きさなのかなって建築物を見て思った。
そしたら、見事に脳内を見透かされてた。
驚いた。
でも、その次の瞬間の真面目な顔つきが1番吃驚した。
何だ?そう思う隙が少しだった。
「あのさ…まだ付き合ってるの?」そう言った。
何だ?何言ってるんだ?
よくわからなかった。
とりあえず、「違うけど??」
とだけ答えた。
そしたら何故か喜んだ。
その次の瞬間“好きだ”と伝えられた。
あり得ない事が起きる事ってあるんだなって思った。
この人から…。
意外だった。
対象外っぽさそうなのに。
ドイツへ行く前の日、学校の下駄箱で他の人と帰るとこを見た自分は、てっきり付き合ってる人がいるんだと思ってた。
予想外。
優しいし、面白いし。
結局その場で付き合う事に決めた。
この先どうなるんだろうとか思った。
もしかして、友達が1人減るんじゃないかという不安に駆られた。
何事もうまくいけばいいな。
ただそれだけだった。