今月の将棋倶楽部24の途中経過 | 将棋大好き雁木師の新将棋文化創造研究所

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「将棋大好き雁木師の将棋本探究」をリニューアルしたブログです。
主に将棋に関する詩などの作品紹介と、自分の将棋の近況報告を行います。

読者の皆様こんばんは。雁木師でございます。今日は、今月の将棋倶楽部24の途中経過を報告いたします。昨年までは「今週の将棋倶楽部24の結果」として毎週結果報告を行ってきましたが、今年は2週間目で「途中経過」という形で報告を行い、月の最終週で結果を報告するという方式に変更することにしました。

私は24にいくつかのルールを設けて指しています。ここで再度ですが、備忘録を兼ねてルールの確認をしたいと思います。

・1週間で20局指すこと。ただし、中断局は原則としてカウントしない。

・1日最大10局まで。10局以内なら何局指してもOK

・対局が終わったら必ず戦型の分析を行うこと

・分析には、将棋アプリの解析機能を採用する。ただし、何局解析するかは端末の具合と相談。

分析に関しては詳細は話すとだいぶ長くなるので割愛させていただきますが、大まかなくくりでいえば、まず居飛車か振り飛車か、居飛車ならどんな戦型か、振り飛車は囲いの種別を問わずどこに飛車を振ったかという具合で分析しています。

それでは、途中経過報告に入ります。

 

総合成績:23勝17敗。勝率.575

 

手番別の勝敗は以下の通りです。
手番別勝率::先手番勝率.421 後手番勝率.714
ここまでは、2週連続で勝ち越しで終えたことで勝ち越しできています。星の流れを見ると、先週は小さな連勝と連敗を繰り返すも終盤で4連勝で勝ち越し。今週は4連敗スタートも、中盤に5連勝。その後2連敗も終盤に再び5連勝として勝ち越しで終えました。内容としては、後程戦型別の勝敗で詳しく話しますが、新戦法を試しているところで、ここまでは波はあるものの悪くない形で来ています。ただし、まだ不安定なのが否めないので試行錯誤が続きそうです。次に戦型別の勝敗を見ていきます。
まずは自分から見た戦型から。ここまでは5筋位取りが最も多く、2番手は今月から戦法名として昇格した袖飛車です。実はこの2つの戦法が最も多くなった背景は、前述の新戦法を試している過程で増えたものです。その戦法とは、「英春流」。前回の投稿で書籍を紹介させていただきましたが(1/10投稿:北陸の地に息づく「英春流」)、せっかくだから挑戦してみようということで24で実践してみた次第です。ただ、実践しようと指した手が実は書籍で紹介されていたのとは大きく違っていたということがありまして…。そこで「英春流」の名は、当分は「かまいたち」「カメレオン」が再現できるまでは「かまいたち」「カメレオン」の名前は出さないことにします。こうして、これまでの軸となっていた戦法である「右玉」と「角換わり」を封印状態にした自分の将棋は新しいところに挑んでいます。後程分析した対局の中から、実戦をご紹介しますが、自分で見ると様変わりしているなという感じです。次に相手から見た戦型を見ていきます。
相手から見た戦型は、最も多かったのは「居飛車のその他」の戦型です。これは自分が英春流独特の出だしで進行した際に駒組みがやや慎重になってしまい、あまり見慣れない陣形が出ていることからです。名前のついている戦型で最も多いのは三間飛車。石田流が多かったです。石田流には袖飛車で対抗する形が多かったです。中飛車もこの中では多い陣形で、ゴキゲン中飛車の出だしで来られると英春流は別の対応を考えなくてはならず、違った将棋に変化するという感じです。居飛車戦で目立ったのが矢倉。英春流狙い対矢倉という形になるケースも多く、その際は自分は菊水矢倉を組む変化にして対抗する傾向にあります。


ではここからは、自戦譜をご紹介したいと思います。今回は、今週の将棋から自分の英春流狙いに対し、相手が三間飛車で構えた将棋を見ていきます。後手番が自分です。


英春流を目指すなら後手番の初手は「△6二銀」とされています。本譜は相手が3手目に▲7五歩と突いて三間飛車の石田流を狙う作戦に出てきました。


自分は△7二飛と袖飛車に構えて対抗します。相手は予想通り▲7八飛と飛車を振り、石田流を狙いにいきました。その後は相手が角を働かせて、さばきを狙う展開に。そして、飛車角交換後相手が持ち駒の角で王手をかけ、自分は持ち駒の飛車で受けます。


この局面で相手は再び飛車角交換に出ましたが、最善手を表す上図の赤矢印が示したのは飛車角交換をしないで▲5三歩と垂らす手。様々な応手が考えられますが、自分は△6二金と右の金を活用して受けたいところ。しかし、△6二金には
▲6四角 △同歩 
▲6三銀
とされて自信なしという展開でしょうか。
(追記:その後、変化を詳しく見てみると▲5三歩で△6二金には▲5二歩成が激痛になることが分かりました。△同金には▲6四角があります。)
さて本譜は飛車角交換後、相手は自分の右銀をいじめ、一段落して受けに転じた隙に、自分は角を放って反撃。銀取りを狙いつつ1筋の端を攻めます。

この局面で自分は△1六歩と端攻めを継続し、以下
▲同歩 △1七歩 
▲同桂 △1六香
と香車を走らせて攻めこみます。相手は▲1八歩と受けますが△3五歩と突いて以下
▲同歩 △3六歩 
▲2六角 △5五角
▲2九玉
として自分の攻め、相手の受けの攻防に。

ここで自分は△1七香成として、次に△2八角成(もしくは△2八成香)までの詰めろをかけます。ここで相手の指した手は…。

なんと▲5六飛の角取り。しかしこれは詰めろ逃れになっていないため、△2八角成で自分の勝ちとなりました。

投了数手前の▲2九玉が△1七香成からの詰めろを呼び込んだ形となったようです。▲同歩や▲同角などで成香を払っても、持ち駒にされた桂馬で△3九桂の王手金取りがあり、歩切れとはいえ、まだ優勢かなという感じです。
本譜を振り返ってみると、英春流狙いは乱戦になりやすく、バランス感覚が問われる将棋になるという恐ろしさを感じました。自在性も問われるので、柔軟な感覚が求められそうです。

 
 
 

以上が今月の将棋倶楽部24の途中経過です。現在のレートは968点、最高レートは1,106点です。先週、今週と勝ち越し、1,000点台も近づいてきました。少しずつ1,000点台に近づければいいかなと思います。

 

今日はここまでとさせていただきます。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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