新・靴工房の茶の間 -1108ページ目

2010/02/24

昨日のスクイ縫いは、

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今日はこのままでした。


まぁ、最初からのんびりやるつもりだったので…。


手縫い底付けの為の道具で持っていない物が結構あるんですね。


まとめて買うと大変なので、作業を進めながら様子を見てどうしても必要な物から揃える、基本的には持っている物でなんとかするという方向で行こうと思っていたので、


作業をして、行き詰まると考えて、どうにもならなくなると道具を買いに行って、


何が必要なのかわかり難かったり(全部買えば良いのでしょうが)、昔の道具で今は手に入らなかったり・・・。


時間がかかるのはわかっていたので、あわてないで行こうと。




つい急ぎたくなっちゃうんですけどね。


早くこの先を見たい、っていう


本を読んでいる時の、続きを早く読みたい!っていう感じと同じなんじゃないかな?

今度こそ、スクイ縫い。


僕が今まで手縫い底付けをやらないと言いはっていたのにはそれなりの理由があるし、突然やり始めたのにもそれなりの考えがあります。


現代の東京の道路事情や材料と合わないのではないか、という考えは今でも変わっていませんが、


物を作る人間として新しい事に挑戦してみたいという気持ちもありました。

ですから、他の人たちがやってみたいというのも理解出来ますが・・・、




その気になれば自分出来るんだよ、というところを見せようというのも理由の1つです。




上手く表現出来ないので、


この文章、


続く。






今日のところは




中途半端にかじった事があったので、難しいのはわかっているつもりで、


それでも12年間靴を作っているという自信もあったのですが、



いや~、なめてましたね。


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昨日買ってきた9本縒りの麻糸、前回と同じ様に加工して毛ばりを付けてみましたが、

糸が太くなったせいか、上手く縫えずに毛ばりが取れてしまいました。

何回か試しましたが同じ様に取れてしまうので、

今回は貴重な毛ばりを無駄にしない為に、フトン針に変更する事にします。



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フトン針をライターの火であぶりながらスクイバリと同じ位に曲げて、麻糸の両端に付けます。



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スクイバリで穴を開けながら、両側からフトン針を通して行きます。




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こんな風に縫って行きますが、



慣れない作業は難しいですね。職人さんは凄い。


1針目で金属針を指先に刺して、流血。

別に痛いほどではないのでそのまま縫おうとしましたが、靴が血で汚れるので3針目で早くも中断。


靴を作り始めた頃、全てが慣れない作業で、不器用な僕は毎日手に傷を付けていたのを思い出しますね。



血が止まった頃に再挑戦。

そして


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ここまで縫って、再流血。

力加減がわかってないようです。


しかし、だんだん慣れてきました。

大丈夫、この分ならすぐに覚えます、が


今日はここで時間切れ。


本当は途中で止めると縫い目が揃わなくなると言いますが、

まぁ、良いでしょう。どの道揃って無いので。


一晩経つとせっかく掴みかけたコツを忘れてしまう気がしますがそれも仕方が無い、また覚えます。




という訳で、今日の成果、近くで見ると。


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どれだけ手間取っているんでしょうか?



靴の表から見ると


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写真横向きでしたね・・・。


今日は浅草へ。

夕方、ちょこっと行って来ました。



今日仕入れた物の一部をお見せしましょう。


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麻糸、9本より。
やっぱり買ってしまいましたね。

実は手縫い作業を一旦中断した違和感、強度に対する不安ですが、それが解消されればと。

初めての作業が多いので、とりあえず今回は出来るだけ簡単な方法で進めた方が良いと思ったので。



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ビブラム、No.1136。
イタリア製の底材ですね。
色やサイズがあるので必要になったら買いに行く事にしています。
今回は女性の生徒さん向けに小さいサイズの物を、フライング気味ですが。



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ヒョットコ。

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こんな形だからだと思います。

職人さんの道具にしては機械生産の工業製品っぽい見た目だと思うのは僕だけでしょうか?

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用途は底材等の溝切りです。




先日注文しておいた材料はまだ入荷していませんでした。

今日も注文してきた物があり、どちらも水曜日の入荷予定だそうです。

また近日中に行って来ます!