帰り道に後部シートに主人の亡き骸が横たわっている。

そのことがあまりにも突然にリアルに感じられて、初めて主人が亡くなったから泣いた。

もっと号泣するのかと思った。

でもなぜか思い切り泣けなかった。 

それはすすり泣きみたいでこの先はただ真っ暗な道が広がっている、そんな気持ちだった。

でも悲しむ隙は寡婦には与えてくれなかった。


次々と葬儀会社との打ち合わせ、そしてお寺への葬式への連絡、そして主人の会社に連絡して何人くらいの人が参列してくれるか。

頭がぼーっとしているなかで進めなければいけなかった。

そして実家の母が弟とこちらに来てくれた時には、やっと心が落ち着いた。

そうしてお通夜の日がやってきた。