2月の冷たい外気を纏い、部屋に入る。
室内は いつも少し暖かくなっている。
「おはよう」
壁際の君をチラリとみて そう言い、
オレの仕事モードのスイッチを入れる。
「おはようございます。二宮さん。」
先月からうちの課に配属された君は、いつも朝一番にきて部屋を暖めてくれている。
窓際のオレを眩しそうに見る君。
窓から差し込む朝の太陽が眩しいからなのか...
オレのことをみて……なのかは わからない。
ふんわりした君の笑顔に、こっちも優しい笑顔を返すのもいつものこと。
それ以上 なにを話すでもなく、君の一つに束ねた長い髪が、くるりと後ろを向いた拍子に揺れている。
さあ今日は…
PCを立ち上げ スケジュールの確認をして
来る途中で 買ってきたコーヒーを飲んでいた。
ザワザワと、室内に人が増えてくる。
朝礼前に 一服したくて喫煙所に向かおうと廊下を歩いていると、見慣れた顔が 2つ…前から歩いてきた。
「にの〜。おはよぉー」
「んー。おはよ。」
まーくんの隣の彼女は ニコニコしながら
「おはよう！にのくん。またタバコ〜いい加減、禁煙しなさいよー！」
なんて、言ってくる。
関係ないじゃないそんなこと？
言われたくないんだよな…そんなふうにさ…
「もう聞いてよ、昨日あれからさ〜」
「まーくん！！こんな所で やめてよ！！」
背の低い彼女は、まーくんの隣で真っ赤になって上目遣いで まーくんを見つめる。
「いやだって、酔っ払って歩けなくなって、自宅まで送り届け…イテッ！」
肘でつつかれて、嬉しそうに笑うまーくん。
大学の就活で一緒になったオレら3人は、仲良く同じ会社に就職することが出来た。
それまで まーくんの隣の特等席は ずっと昔からオレだった。
彼女が 首をまーくんの方へ傾げて 瞳を見つめると、まーくんが 背を屈めながら 彼女の言葉を聞き取ろうとする。
そんな2人を見ているのが嫌で…目を背けた。
最近、この2人…急接近してる、、気がする。
だから 昨日も3人でメシ食って、すぐに帰った。気を利かせたつもりよ、オレはね…
まーくんの隣は、オレではなくなる日が…
来るのかもしれないな〜なんて 思うのは、少し寂しかったけれど、それもまあ仕方ないこと。
いつかは…
いずれは…
そんな未来が来るのだから。
喫煙所が見えてきて…
「じゃあね。にのくん。タバコ吸い過ぎちゃダメだよ。まーくんは、禁煙するって言ってなかった？」
雅「明日から！禁煙します！」
バシッと、彼女に肩を叩かれて笑いながら喫煙所のドアを開けた。
雅「痛てぇなぁー。力加減バカなのかな。あいつ。」
和「ハイハイ。毎日、朝から仲のよろしいことで。」
雅「……にの。うんとさ、、」
和「んー？」
雅「あー。やっぱ なんでもない。」
歯切れ悪い言い方が 気になって 聞き返そうとしたら
「おはよー」
うちの課長が入ってきた。
まーくんが 慌ててタバコの火を消して
「あ、じゃあオレ 行くねー。またね。にの。」
課長に苦笑いしながら 頭を下げて出ていった。
和「おはようございます。」
「…今の営業の相葉くん、だったよね。なんか私 避けられてるね。」
和「……ですね。」
「……彼と接点ない気がするんだけどな。」
彼、とは 接点なくても
あなたは 営業から恐れられてるでしょ。
「ああ、営業だからか〜」
そう言い、笑いながら タバコを燻らせる。
その仕草、女だっていうのに似合いすぎてて 映画のワンシーンみたいで見惚れる。
和「…課長、企画会議の時 怖すぎるんですよ。営業みんな泣いてましたよ。」
「そう？ 通常なんだけどな、、」
和「我々は 慣れてますけど、営業のヤツらは慣れてないから。鉄の女って呼ばれてんの知ってます？」
「ふふふっ。なにそれ。知らなかった。って、、そろそろ行かないと。」
課長と2人、企画営業の部屋に向かった。
【恋人を選ぼう♡】
二宮さん、既に意中の方がいます。
二宮さんの恋のお相手は 誰がいいですか？
① 同じ課の年下の「君」
② まーくんと仲良しの同期の「彼女」
③ 鉄の女 2つ年上の「課長」
まだ…3人とも 名前をつけていません。
※ 1位の女性の名前は…その女性を選んでいただいた方の中から 私が アミダで抽選させて頂き、お願いしてつけていただこうかと思ってます(￣▽￣)←え。迷惑？嫌だったら拒否してくださいね！！
残念ながら選ばれなかった 2人の名前は 私がつけますね
※ コメントの締切は 2月6日24時までです。
※ メッセージでもOKです。
※ 非表示希望の方は コメントの一番最初に書いて くださると有難いです。
※ 1人だけ、選んでくださいね。
※ 結果は 次のストーリー展開で 発表と代えさせていただきます。
みなさーん。
どしどし
コメント待ってまーす
よろしくお願いいたします
m(_ _)m