往年の割とマイナーだけどまあ有名な名作”夕暮れにベルが鳴る”のリメイク。
見たのは割と前なのだけど、久々に書くならこれかなと思って書く。
何故か横向きになってしまった。
多分ビデオスルーされてしまった作品だと思うのだけど、画像に書いてある通り興行収入は割と稼いで、監督はトゥームレイダー、最近だとエクスペンダブルズ2なんかを撮ったサイモン・ウェストである。
サイモン・ウェストはアクション映画を撮るために生まれてきたような人で、似たような人種だとレニー・ハーリンなんかがあげられる。いかにもハリウッドなアクションが流行った90年代にコン・エアーで一躍有名になった。
で、そういう職人監督だとかからは程遠い、こういうタイプの監督は大抵ホラー映画も撮っていて、大抵結構面白い。
さっきのレニー・ハーリンもデビュー作は亡霊と囚人が戦う映画だったし、最近も”ディアトロフ・インシデント”でまあまあの評価を貰っていたりして、サイモン・ウェストもこの映画でそれなりに稼いだのだ。
ちなみにその極北にいるのがマイケル・ベイ。いろんなホラー映画の製作にかかわって、結構な率で当たりを見せてくれる。
思うに巷の”脳みそまで筋肉一色みたいな映画”をちゃんと当てられる、当てられた人というのは、実はけっこう優秀で、脚本の粗を感じさせない演出力を持ち、見せ場を見せ場としてしっかり撮れる人なのだろう。そういう意味で、ホラーとは相性がいいのかもしれない。そもホラーとは何か、となるとき、ミステリー仕立てでなければそれは、殺人シーンやら解体シーンやら登場シーンやらの見せ場の連続だからだ。
ストレンジャー・コールは丁寧な映画だと思う。元々、アメリカの”ベビーシッターにかかってくる不審な電話が家の中からだったぜ”な都市伝説をもとにしているため、観客の大体はストーリーがどうなるかわかっている。不審な電話がかかってくれば登場人物が気づかずとも、見ている客は家の中だと瞬時に理解できるのだ。
そのため、作中では何度か友人との電話をミスリードとして挟んだり、もう一人の家政婦の不在やちょっとした妙さで不安を煽り、それ以外の時間では主にベビーシッター先である邸宅の探索にあてている。
この邸宅が見事で。セキュリティばっちりで、かなり辺鄙なところにあるのだが、家の中に植物や池、橋なんかもかかってる豪華な温室があったり、水のテラスみたいのがあったりする。まさに邸宅という言葉の似あう場所だ。普通の家だったら退屈なところを、豪華な邸宅にすることで興味をそそらせる。
殺人鬼もいい。この作品の殺人鬼は最後までほとんど姿を見せない。姿を見せても顔が見えない。
この非人間感、非キャラクター感はこれが殺人鬼の映画でなく、都市伝説の映画化である証拠だ。どこぞのボウガンを背負って本気じゃないだのほざいた挙句、散々痛い目を見た割に余裕でバスタブの中に入って待ち伏せして返り討ちにあうバカとは違う。セリフなし、顔見せはほんとに最後の最後の一瞬だけ、という得体の知れなさ。逃れた後も不安がつきまといそうな、殺人鬼、不審人物の具現化したような(素顔も含めて)やつである。
と、ここまでいろいろ講釈垂れてきたが、この作品の最大の見どころは主演女優のカミーラ・ベルだ。
きりりと太い眉、すらりと通った鼻筋、厚い唇、ラテン系らしい小麦色の肌。
ザ・美人がそこにいる。
ぶっちゃけ彼女がいなければこの作品は退屈になってしまう。彼女の存在が作品全体のポテンシャルを浮かび上がらせたと言っても過言ではないだろう。
画像は載せていいかわからないのでのせない。興味があったら見てみて欲しい。映画もね。
