えーと。
ここ最近何をしたか。
そう、ロシアに行ってきた!
加奈子とモスクで合流し、モスクワ、ペテルブルクを見て参りました。
モスクワ:3日間
13年ぶりの再訪。
当時、たまたま見つけて50ドルで泊まった赤の広場ど真ん中のホテルは今や超高級ホテルに!
確かに街は変化はしていたな。
でも何はともあれやっぱりまだ汚くて、そのくせ物価が高い!
いや、高いなんてもんじゃない。
超!高い。
NYCもロンドンもしのぐ物価高です。
へっぽこレストランでもボルシチ一杯1000円、とかね。
コーヒー一杯1000円、とかね。
いや、それなりの価値があるのならばゼンッ然お支払いしますよ。
椿山荘でそれを言われても全く気にならない。
ないんんだってば、そんな価値が!
サイゼリヤのミネストローネに1000円、
ドトールのコーヒーに1000円、
そんな感じですよ、全く。
ホテル一泊6000円でトイレ風呂共同、とかね。
ユースホステルかよっ!
それなら1500円で泊めてよっ!!
と思ってしまう。
まあ東京で言ったら山手線内側みたいなところにずっといたのが悪いのかもしれないけれど、
それでもあれはないわ。
ただし、モスクワに滞在した目的はただひとつ。
ビクトル・アレクサンドル・チージコフじいさんにお会いするため!(加奈子が)
この方、モスクワ五輪の熊のキャラクターの生みの親で、絵本作家。
熊のミーシャの作者なのです。
加奈子が長年、大のファンで、遂に自宅兼アトリエを探し当て、押し掛ける事に。
とっても素敵なお爺さんでした。
奥さんもとっても穏やかで優しかった。
アジアの子供達(笑)の突然の訪問にも関わらず、快く家に招き入れてくれ、
お茶、というかお昼ご飯まで一緒にごちそうしてくれた。
なんだか懐かしいお爺ちゃんに会ったような暖かい気持ちにさせてもらった。
でも、自分の父親とほぼ同じ年であるという事に衝撃を受けた。。。
お父さん、お爺ちゃんじゃないのに。。。
同じ年には見えなかった。。。
いや、それは肉親だから。。。?
とにかく結果的にモスクワはいい思い出に。
でも、長居は無用。
いざ、ペテルブルクへ!!!
と意気込んで、早朝特急列車で行く予定だったのだが。。。
SOLD OUT!
なんとチケットがぜ~んぶ売り切れ!!!
2万円近くする列車のチケットなのに完売。
やっぱり持っているよ、お金、ロシア人。
しかも超特急は一日に一本(通常列車だと8時間強のところが3時間ちょい)。
その上、通常列車まで売り切れ。
つまり当日中に到着は絶望的という事に。
でもいかんせん我々はその日の夜にマリンスキー劇場の特等席でジゼルを観る事になっていたので
どうしてもその日中にペテルブルクに到着しなければならなかったのです。
と、そこに変なおじさんが声をかけてきた。
”Bus to Petersberg?"
ああ、やっぱりいるんだ、我々みたいに乗りそびれる人が。
だからちゃんと受け皿ビジネスが成り立っているんだ。
というわけで乗り合いバス(10人乗りのバン)で10時間かけて行く羽目に。
もう、なんかどうでもよかった。
とりあえずペテルブルクに辿り着きたい一心だったのです。
しかも何か3000円くらいだし。
安っ!
狭い狭いバンに揺られる事10時間、2時間おきにトイレ休憩やら何やらがあったので
まぁ、いつの間にか、って感じで到着。
ペテルブルク:6日間
そしてエイジ君(エドワルド→エージク→エイジ君)に再会!
5年前に徳島で会って以来の逢瀬。
ちょっとおっさんになっていた。笑
我々もおばさんなのかな。。。
エイジ君は当時の加奈子の彼でした。
カルムイク共和国出身の仏教徒のアジア系ロシア人。
とってもとってもいい人なんです。
ほんのちょっとだけ加藤浩次に似ている。
(徳島でストリートミュージシャンの兄ちゃんに指摘されて気付いた事実。)
いやぁ、ペテルブルクでは本当に彼にお世話になりました。
ありがとうね、エイジ君。
でも、喜怒哀楽の激しい加奈子に翻弄されていたね、またもや。笑
ごめんなさいね、本当に。
でもあれが彼女の愛情表現なんですよ。
エルミタージュ美術館もマリンスキー劇場もアイザック寺院もどれも本当に素晴らしかった。
美しいという言葉がぴったり。
ロシアの過去の栄光(笑)はやっぱり生半可なものじゃないわ。
そりゃロシア人は自分たちの文化にものすごい誇りを持つわけだ。
美しいものが大好き。
私も美しいものは大好きだよ~
ルスキ・スタンダルド
ロシアン・スタンダードの意。
そういう名前のヴォッカがある。
が、あらゆる事に対してこの一言で片付ける事が出来る。
例えば;
地下鉄の駅の入り口がラッシュアワーだから、と閉鎖される。
ルスキ・スタンダルド!
え?閉鎖しちゃうわけ?マジですか?!
前日にタクシーを予約しても来ない。
ルスキ・スタンダルド!
え?こんなに儲かる仕事は無いくらいの値段を払うって言ったのに棒に振っちゃうの?
シャワーの水が全部廊下に流れ出る。
ルスキ・スタンダルド!
え?何の為の排水溝とカーテン?
メニューにあるとてもベーシックなものを注文したのに
ことごとくそれは無いと言われる。
ルスキ・スタンダルド!
え?じゃあなんの為のメニュー?日替わりにしておいてよ!
道を聞いたら絶対に知っているはずなのに知らない知らないと言われる。
ルスキ・スタンダルド!!
え?それ、絶対に面倒臭いからだよね。
こんな感じ。
でも、それもこれもお国柄。
ぜ~んぜんいいのです。
そんなロシアがいいのです。
全世界がみんな同じだったらつまらない。
旅に出る意味なんかなくなっちゃうよ。
不可解で理解不能で信じられない事ばかり起こる、
そんなんが好きだからほっつき歩いているんだった。
文句?
有りません!
一切!!!!!!!!!