1月6日に東シナ海の日本領域に沈没した石油タンカーの件について、本日の予算委員会にて被害を受けた奄美大島各島の地元九州沖縄ブロック選出鹿児島1区の川内博史議員の質問されました。
海岸に沢山のオイルボールの漂着した奄美大島は、大変な状態です。
にも拘わらず、現場の状況を分かりやすく、魅力的に発信し続けてくれている大石あやかさんのFacebookの記事を転載させて頂きます。
↓ここから
#タンカー沈没問題 奄美大島より本日の報告①
【国会で取り上げてもらった!!】
衆議院予算委員会にて
立憲民主党の川内博史議員が
「タンカー事故からの流出物」について
海上保安庁・資源エネルギー庁・環境省に
貴重な時間を使って質問してくれました!!!
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今回「漂着物の問題」「コンデンセート(及び含まれる不純物)」争点は2つ。
特に、
【コンデンセートは揮発しているように思われるが、
不純物として、鉛、ヒ素が入っている。影響は?】
ここの部分は白熱しています。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php…
「今後、対策本部を作って調査していく。」
「これらの不純物が生態系に与える影響は分からない」
担当省庁が「連携を取りつつがんばります」と言っても、
どう対処するのか?が明確でない。
影響への言及は避けている。
国民へ情報は提供されるのか?
クリーンナップの手段はどうするのか?
当事者への補償は求めていくのか?
海産物への影響や、健康被害が
じわじわと出るかもしれない。
政府は「特定できない」「現時点では分からない」と言って
対応責任を回避するつもりなのではないだろうか。
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とはいえ、この問題が初めて公で扱われたことは、
大きな一歩になる!!
本当に、黒川さんや野田さんを初め、
Facebookのみなさんの働きかけのおかげだ。
政治問題としては、
個人的には「海上保安庁の情報公開、共有対応の不備」について、初動のミスをガンガン突いてほしい。
そして、情報が全て明るみになったところで、
初めて「さぁ、どうする?」を官・民間・市民が一体となって、
日本中が知恵を出し合うべき事態だと思う。
綺麗な海になりますように。
生態系が守られますように。
生存のための戦いは、みんなが環境への関心を持つところから。
生きるというより生かされている。
「政治」って生きること、直結なんだ!
関心を持たなくては、問題がなかったことにされてしまうから。
「被災地」だけの問題にされるのは、もうたくさんなんだ!
海に境目はない。だから諦めない。
これからも、現地から情報を出し続けます。
みなさん、協力お願いします(^^)
画像は何と!!海上保安庁からの報告資料!
川内事務所経由でいただきました★
なんだよ(ーー;)あるんじゃん!!!
リンク内にPDF
https://drive.google.com/file/d/1lGAG9IzQKTpvq7FZIRSKeMcmKENujp43/view
よかったら、この問題をまだ知らない人にも
教えてあげてください★
#タンカー沈没問題 奄美大島より本日の報告②
【市長に会いたい!声が聞きたい!】
そう。市長室に行きました。…というのも。
朝ふと「直接選挙で選んだ首長なのに、まだ直接顔を見てない。コメントも出されていない」と思ったので。
ホームページでも、SNSでも、無線放送でも。
テレビや新聞でも。
これって例えば国の重要な事案に関して、
安倍首相がどこいるのか分からず、
コメントも出してないのと同じことでしょ。
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「みなさんの健康や漁業産業を守ります」
「観光業にも影響が出ないように、全力で国や県に訴えて行きます」
自分が市長だったら、まずは信任してくれた市民に
「自分の声を届けたい」と思うはずだから。
夕方、市庁舎の市長室へ。…会議中ということで会えず。
なので秘書課の永田さんに頼んで、伝言。
『私たちは、市長の声を聞きたいです』
『どうして安心させてくれないんでしょうか』
『いつ綺麗になるのか、分からないし不安です』
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質問もしてみた。
・市長の反応はどうなっていますか?
→県との申し送りの中で、対応を協議中。
・現場には行きましたか?砂浜を見ていますか?
→行っていない。
・なぜ?
→県の方針で「立ち入りはダメ」と言われているから。
とにかく会いたいよ〜!!握手してお願いしたい。
市役所は、こうした市民の訪問にも対応してくれますよ。
アポなしでも、聞いてくれますよ。
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わたしたちはある意味「カスタマー」なので、
クレーマーにならない程度に、改善提案はできる❤︎
みんながやればいいと思うよ。
そして、実際にその「改善事例」を共有していきましょう。
「自分たちは、市政をウォッチしていますよ〜」
「市民のために、頑張ってね〜」
「声を集めてきますからね。協力もしますからね」
そんな関係性が作りたいと思ってる。
政党政治とか、対立やアジテーションは飽きた。
だから「その先」へ。利権とかしがらみも無い、
みんなで作る社会を目指していきたいです♫
今日は3人だけど、秘書課ひまそうだったし
ちょこちょこ口実つくって行こうかな。笑
追記:
タンカー事故の収束対応は
鹿児島県マターとなって
こんなページができておる!今更感が満載だが。
http://www.pref.kagoshima.jp/aq01/documents/64043_20180207185504-1.pdf
#タンカー沈没問題 奄美大島より本日の報告③
【分析と調査について知りたい!】
海洋環境の汚染と漂着物質について、
海上保安庁より、漂着物の分析結果の発表があった。
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第十管区海上保安部は2月6日午後9時40分に各島に漂着した油状の物はC重油相当の油、または原油相当の油であったことを発表しました。油の種類がひとつに絞れないのは海外製ということもあり、技術的に困難であったということです。
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実は、分析が『困難である』という話は、
昨日の時点でわたしも取材を済ませていたので
今回の結果では驚かなかった。
■海上保安庁からの分析だけでなく
別の角度からもセカンドオピニオン的に結果が欲しいと思った。
理由は以下である
1.分析結果そのものの数値データを隠すかも
2.一部を切り取り「影響はなさそうだ」と断定するかも
3.本当に「知りたいこと」が分析対象となっているか
(今回の場合、流出したコンデンセートに含まれるヒ素、鉛、水銀、ペンタンなどの有害物質の数値。加えて生態系への影響も)
とはいえ、金額や期間の相場もわからない。
そこで、数人が情報提供してくれた分析機関にTELしてみた。
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■民間の分析会社A社の話
分析会社にTELすること数件。こちらの事情を話すと、
大抵は「担当者から折り返し」と言われ、
そのままコンタクトがなかった。
そんな中、誠意を持って回答してくれた企業が1社あった。
「通常、環境汚染の分析にかかる期間は1〜2週間。ただし今回のような複雑な有機化合物の場合は特定に3〜4週間はかかる」
「コンデンセートのようなデリケートな物質は、現地回収(特殊な容器など)が望ましい」
「特定したい物質によって予算は変わるが、土壌調査のような簡単なものではない。技術的にできないかもしれない」
■鹿児島大学国際島嶼教育研究センターでサンゴ礁を中心に海洋生態系の研究をしているB先生の話
鹿児島大学の島嶼研奄美分室にTEL。生物研究の専門家に話を聞いた。
「水産方面は、今回の重油被害を深刻に受け止め、調査に乗り出そうとしているようだ。ただしコンデンセート被害については、これまで世界で事例がないため”誰にも分からない”という」
「分からないというのは、何かが起こっても因果関係の特定ができないということ。波での揮発も考えられる。重油の不愉快さほどは深刻ではないかもしれない。長期的なモニタリングによって、そうで無いことが分かるかもしない」
「大学や研究機関では、海水からコンデンセートを特定する技術がほぼ無い。調べるすべがない」
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⏩つまり、民間と大学の両方から
『取り出して特定は困難である』との意見だった。
要するに『お手上げ』⏪
空気や水に溶けたからといって、その後どうなるかも分からない。見えない、臭わない粒子。
だからといって、放置していいもんでもないだろうけど。
溶けて、海流に乗って、太平洋と日本海に拡がるのだ。
プランクトンは分解できるのか?
それすら調べることはできない。
これを政治の問題とするなら単に
「原因究明を、責任追及を、損害賠償を」となるだろう。
だがあえて、今回は科学の立場からB先生の言葉を引用する。
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「人はショッキングな写真などが好きだから、海洋生物の大量死はセンセーショナルに広まる。それを鵜呑みにして欲しくはない」
「すぐに環境問題が疑われるけれど、海中や珊瑚の平常時を知らなくては、判断ができない。何もない時の長期にわたる記録こそ」
「何かあった時にだけ画像に飛びついて騒いでしまうのではなく、海の濃度など小さな変化でも大事にできるよう、海中環境や生き物にふだんから気を配って」
その通りだと思った。海の状態は、地球のサイクル全てに関わる。重油の回収とは別に、日本全体で取り組む問題な気がする。賠償請求とか、ちゃんとできているんだろうか。
以上、科学方面の進捗でした!
転載終了_________