【ノーキルが犬の幸せなのか?】

親や仲間と離され捕獲され、知らない群に入れられ、いつ出られるかわからない。

狭い室内ではストレスから攻撃されたり、もともとの疾患や怪我の治療も満足に受けられない。

人間も同じ状況では絶望し、精神がおかしくなるはず。

ただ生かすことが動物の幸せなのでしょうか?

私たちが動物をかわいそうというきもちは「動物愛護」。

動物が本来あるべき生態を守るのが「動物福祉」だと思います。

改善すべきは動物や職員の福祉が守られない収容数を越えた状況です。

ここからは私の私見です。


【動物を滞留させない】

1、行政がノーキル・シェルターとなる。

・すべての動物をひきうける。

・アシロマー統計と同じ分類をし、協力愛護団体に引き取り依頼。これは譲渡ではなく、移動として公表する。

・民間団体へ移動した動物のトレーニングが必要な場合、センターの施設を無償で貸し出す。


2、民間シェルターは特色を出す。

・健康、若い、小型等、譲渡しやすい個体を引き出し回転率をあげる団体。看とりや医療に特化した団体は寄付を優先的に受けられる等の条件をつける。

・協力愛護団体は医療措置、トレーニングにより分類が変化した場合、譲渡前に死亡した数を公表する。


すべての動物を行政(センター)が収容することは不可能です。

そこで収容される動物を減らす施策も必要です。


1、動物取扱業の厳格化

・収容頭数の報告。

・飼養動物が5つの自由に基づいた管理がなされていることをセンター職員、獣医師、シェルター・メディスン教育を受けた代理人が定期的に調査。

・ブリーダーの場合は崩壊、廃業した際に動物を保護するために保険加入の義務化。

・ペットショップは販売した動物の健康管理(ワクチン、不妊手術、適切な医療)を指導する。

・これらに違反した場合は免許の剥奪。


2、一般飼い主の啓発

・動物を飼う前の講習を義務化。

未受講者はペットショップやブリーダーから購入出来ない。

・放し飼い、劣悪な環境の飼育は飼い主不適切として動物を保護。悪質な場合、飼い主は以後ペット飼育不可とする。

・鑑札制度の見直し。戸籍のように生誕⇒飼い主、もし飼い主が変わる際にも記録に残す。

・適切な医療を受けさせるため、飼い主自身が死亡した場合に備え、ペット保険加入の義務化。


3、野犬の収容

・一部地域に存在する野犬について。神栖市で実践されている「母犬、子犬」の捕獲⇒手術⇒譲渡を参考に、センター収容数を減らす施策をする。

行政、民間が協業することが必要。


4、TNR専門病院の増設

・獣医学部でTNR手術を学ぶ機会を作る。

・各自治体に最低1ヵ所の拠点を置き、近隣病院の医師が交代で対応する。産休、育休中の医師も活躍出来る。(毎日の診療ではない)

・仔犬、子猫の収容数が減ることでセンターの負荷も減る。

・費用を懸念する飼い主には、自治体が助成金を出して積極的に手術を促す。


やるべきこと、やらなくてはいけないことがたくさんあります。

法律の改正には時間がかかりますが、今出来ることもあるはず!


まずは私たち一般飼い主の意識を変えていくことから始めなくては❗️


おわり