【日本の統計による殺処分数】

環境省の統計によると、犬猫の収容数に対する殺処分数は毎年減少し、数字だけを見ると米国に比べ殺処分の割合は低いように見えます。 

日本の場合は自治体の収容施設のみの統計であり、センターから愛護団体へ渡った動物の数は含まれていません。

日本は愛護団体の引き出しも「譲渡」となり、米国は愛護団体への「移動」と定義が大きく異なります。

「譲渡」とは、里親へ家族として引き渡すことであるはず。

従って日本では愛護団体へ移動した後は統計に含まれていないのです。


センターで対応が難しい動物を引き出し、治療してくださる個人、団体がいらっしゃいます。

残念ながら里親へつなげる前に看とりとなるケースもあるでしょう。

本来は自治体の殺処分数(病気や怪我による原因も)に加わるものだと思います。


このように殺処分数自体が不明瞭な数字なのです。


センターは、団体や個人ボランティアが引き出す場合は「移動」とし、里親希望者へは「譲渡」と明確に区別することで、正確な状況が見えてくるはずです。


つづく