「このままでは安楽死!」
「かわいそうだから誰か助けて!」
SNSではこのような悲壮感漂う投稿を目にします。
かわいそうだからなんとかしなければ、と使命感に溢れ遠くから野犬を里親に迎える方。たくさんの犬を受け入れる団体もあります。
しかし自分のキャパシティを考えずに保護するとどうなるのか?
全く違う環境に置かれた動物は時に予測不能な行動をします。
里親の手にあまり譲渡に至らないこともあります。
団体も収容頭数が増えすぎ、時に劣悪な飼育環境となりアニマル・ホーダーとなり摘発される事件も起きています。
「動物がかわいそう」という気持ちの主語は自分、愛護です。
動物を思いやる気持ちはとても尊く大切です。
一方、動物がその動物らしく生きること。その動物のQOLを考えるのが「動物福祉」です。
ただ救えばいい、とりあえずセンターから出せばいい、という考えは本当に動物のためでしょうか。
私たちは悔しいかな、すべての動物を救うことはできないことを知っています。
まずは自分に何が出来るかを、整理して考えてみましょう。
つづく