昔、「崖っぷち犬」と呼ばれた犬がいました。
崖でうろうろしている野犬を連日のようにマスコミが追いかけ、自治体が保護しました。
その後、全国から里親希望が殺到して抽選の上で飼い主が決まりました。
めでたしめでたし、となるはずが現実はそうではありませんでした。
実は飼い主、保健所へ犬を戻しました。
「別にこの犬が欲しかった訳ではない。抽選で当たったから。」

野犬を家族に迎えるにはそれなりの覚悟が必要です。
かわいそうな犬だから私が面倒見なければ!などと安易な気持ちでは犬も人も不幸になります。
これもまた「崖っぷち犬」というブランドに踊らされた結果です。

全国の愛護センター、愛護団体には家族を待つたくさんの犬たちがいます。
犬を飼おうと考えた時。
イメージだけで選ぶのではなく、自分にとって一番の子を捜してください。
必ずいるはずです。
今もどこかであなたのことを待っていますよ。