昨日の朝、公園で5歳のダックス男子を連れたおかあさんと会いました。

息子さんが大学生の時にさみしいから、と買ってきたそうです。

社会人になった息子さんは犬の面倒を見ないので、お母さんが毎日散歩をさせているとか。そしてお母さんはあまり動物が得意ではないと話していました。

 

ダックスらしくて近くにいたチャイくんやはるくんにワンワンします。

愛ちゃんがそっと寄っていき落ち着かせました。

 

まだ去勢をしていないそうです。

この先、病気になるリスクを説明して、マイケル君やりき君のように、シニアになってから去勢をする子もいることを話しました。

お母さんは悩んでいる様子。

「去勢したらおとなしくなるのかしら?」

 

夏のお散歩時間のこととか話している途中で、

「獣医さんですか?」と聞かれました。

 

いえ、この程度の知識は犬飼いなら常識です。

 

でも最低限の知識を持たないまま、犬を買う(飼う)人がなんと多いことか!

最近つくづく感じています。

 

以前にも書きましたが、動物は「動く物」ではありません。

人間と同じ「生き物」なのです。

 

ブリーダー、ペットショップから買う前に、犬や猫、うさぎ等(エキゾチックアニマルを含む)がどのような生き物かを考え、勉強する必要があると思います。

たとえば犬を買う時、

この犬種の特徴は?

  ・よく吠える⇒マンション等で飼うのに適切か?

  ・運動量が豊富⇒十分な散歩時間をとれるか?(時には一緒に走ることが必要?)

  ・小動物に反応しやすい⇒小さな子供がいる家庭で大丈夫なのか?

 

愛護団体から迎える場合は、この経緯を団体が一緒に考えてアドバイスを与えてくれます。

愛護団体は譲渡条件が厳しいとの声をよく聞きます。

しかし安易に譲渡して戻ってくることになったり、無断で遺棄されて動物が不幸になることを危惧してのことなのです。

新しい家族を本気で迎えたいと思っている方であれば、親身になって相談にのってくれるはずです。

私は初めて動物を飼う場合には、愛護団体から迎えることをおすすめします。

我が家は二代続けて保護犬を迎えていますが、この子たちのおかげで毎日幸せを感じています。

 

 

動物を飼うことは、新しい家族を迎えることです。

平成25年に改正された『動物愛護管理法』には動物の飼い主はその動物が命を終えるまで適切に飼養する「終生飼養」の責任があることが法律上明記されました。

つまり「こんははずじゃなかった」と、引き受けた命をむやみに放り出すことは法律違反なのです。

現在、日本の法律ではペットは所有物扱いです。

たとえ物であっても、みだりに遺棄することは法的に禁止されており処罰対象となります。

 

 

動物は生きています。

痛みを感じます。

苦しみます。

そして飼い主や家族への愛情もあります。

 

どんなに虐げられたとしても、家族に対しての思いを持ち続けるのです。

 

動物と家族、お互いが不幸にならないために。

「かわいい!」というその場の衝動や気持ちに流されることなく、本当に飼うことができるのか?を冷静に考えてください。

ご家族で何日も考え、考え、考えた上で判断をしてください。

 

少しでも迷うことがあったなら、「飼わないという決断」をすることも大切なのだと思います。