昨日、乗馬クラブへ行っている時に姉からメールが届きました。

公園で会うおじいちゃんから飼い犬についての相談の電話があったとのこと。

 

おじいちゃんのおうちには以前メスの柴犬がいました。

うちの先代犬しずかとは公園で会うと挨拶をする仲良しさん。

3月にしずかが虹の橋を渡ったのち、おじいちゃんの犬も7月に後を追うように旅立ちました。

 

その後、おじいちゃんが夢遊病者のように歩いているのを母が見かけ、

近所の方から大手ペットショップでおじいちゃんが犬を見ていた、との話を聞き心配していました。

やはり案の定・・・

 

公園で再会したおじいちゃんは新しい犬を連れていました。

「孫がほしがるもんで・・・」

ペットショップで6カ月のオスの柴犬を買ったそうです。

たぶんおじいちゃんがさみしさに耐えきれなかったのだと思います。

 

毎朝、公園へラジオ体操に来るおじいちゃんと柴犬の子。

やんちゃな子は会う犬、人にじゃれつき遊びたがります。

愛ちゃんは元お母さんらしく上手に遊んであげ、時には叱ります。

ときどき私もおじいちゃんからしつけについて相談を受けることがありました。

「この前咬まれたんですよ。どうしたらいいでしょうかね。

歯をぬくとかどうですかね?」

・・・え?

冗談ですよね。

 

人間だって歯がなくなれば租借できないから消化器に負担かかるでしょ?

健康な歯を1歳に満たない犬がなんでぬかなければならないのですか。

家の中では一部屋を開放しているがつなぎっぱなしとか。

私は犬がまだ若いので運動が足りていないと思うと伝えました。

家の中では放し飼いにしたほうがよいこと、頻繁に外出することをすすめました。

実行されたかは確認できませんでした。

 

そして昨日の電話の内容は

「また咬まれた。息子に吠えるので息子から処分するよう言われた。

処分するにはしのびないので、おたくは愛護団体からもらったと聞いたのでそこで引き取ってもらえないか。」

姉は驚きましたが、誠意を持って対応してくれました。

愛護団体さんは東京にはないし、直接飼い犬を引き取ることはしていない。

かかりつけの獣医さんに新しいご家族を見つけてもらうよう相談することを勧めたとのこと。

公園散歩の知り合いの方が、以前にこちらの獣医さんに紹介されてゴールデンを引き取ったことを聞いていたからです。

今、妹が外出中なので追って連絡すると伝えて終話したそうです。

 

夕方に帰宅した私もすぐに連絡しました。

電話に出たのはおばあちゃん。

年なのでもう無理だと反対したのに、おじいちゃんが勝手に犬を買ってきてしまったと。

ご家族の事情でお散歩できるのはおじいちゃんだけなのですが、高齢であり毎日散歩は難しい様子です。

 

まだ若い犬なので運動が足りないとストレスになると説明。

おうちでの飼い方などを伺い、家の中でつなぐことはやめてほしいとお願いしました。

家の中ではおもちゃでもいいのでたくさん遊ばせてあげることも勧めました。

獣医さんの方で対応できない場合は改めて相談してください、と伝えて終話。

 

先日もネットで高齢者がペットロスから新しい犬を買ったものの、生傷だらけ。

そして孤独死をしたため残された犬が瀕死の状態で病院へ運ばれた記事を読みました。

 

寂しさから買う人が一番いけないのはわかっています。

ただ同様に売ればいい、というペットショップ側にも問題があると思います。

私は以前から述べているように、ペットショップは生体販売をすべきではないとの原則に変わりありません。

 

ただ法律で認められいる現状では、モラルに訴えるしかありません。

ペットショップを経営するみなさん。

高齢のお客様が来店した時には、最低限以下のことを確認して販売していただけますか。

 

・動物を飼うとは新しい家族を迎えること。赤ちゃんと同じように手がかかること。

・ペットを飼うには医療費などそれなりの費用がかかること。

・犬種によって勧められないものがあること。

・家族の同意があるのか。高齢者世帯の場合は近くに後見人がいるのか。

 

 

そして動物を飼いたい、と考えているみなさんへ。

 

犬も猫もうさぎもひとりでは生きていけません。

動物を飼うことはその子の命を預かるということ。

大きな覚悟が必要だということをどうぞわかってください。