さてさて


龍のお話をする前に


私の小話にちょいとお付き合いくださいませ。


私元々某スーパーでパートをやってたのね


霊媒師もしてるけど


パートもやってたの。


(霊媒師のことは内緒にしてた。)


大阪から億龍がやってきた時


いや、それ以前からパートの仕事をしたくない


私は迷っていた。


誰にも相談せず


自分の意思で決めたかった。


(パートの仕事辞めたいっていつ言おう…)


が、その時。


「今。」


「え?なんて言った?」


「今。」


億龍はそれしか言わない。


ずっとずっと、今しか言わない。


それ以上色々言っても


「今」しか言わない。


そして副店長に言うしかなかったので


辞めたい旨を伝え


すんなりOK。


その後は色んな人に


今辞めたらああなのよとかこうなのよと


言われても


私の気持ちは変わらなかった。


そしてそんなこんなで


2月中旬にパートを辞めることになり


最終的にこの職場にいない方が


私のためになったかもしれないと思う


こともあった。


それは色々な事情もあって、伏せておく。


複雑な感情が混ざっているから


一言で言い表せない。


そういえば


辞めることを伝える前から


常に龍からずっと聞かれていた


「お前に覚悟はあるか。」


「ある。」と常に答えていたけど


億龍から聞かれた後の出来事が


衝撃だった。


いつもの龍なら「ある」って答えてただけだった


けど、本当の意味で私に億龍は聞いていた。


そんなこんなで


億龍の言うことを聞いたあと


家に帰ると


トイレに物が散らばっていた


トイレの神様が億龍に怒っていた。


「調子乗りすぎじゃ億龍!」

(マルチーズ署長の声で言われてもあんまり

圧を感じないのだが。)


億龍はペコペコ頭テキトーに下げたあと


プイッ。


「なんじゃアイツ。

静香ちゃんの人生まで色々と決めおって。フンッ」


と神様もプイッ。


そこへ地元の神社の神様登場。


「まあまあ。」


と仲裁に入る。


トイレの神様は


「最初っから億龍が来たことは

気に食わんかったわい!」


と言うのだが


神社の神様はそこまで怒ることなく


「想定内のことです。

私から頼んだことでもあるのですよ。

この子(私)は上に行く必要があるのです。

あんな所にずっといては、

もったいなかったのです。

どんな手を使ってでも。」


トイレの神様


「そうでしたか。。」としゅんとする。


億龍はフン、と鼻息をひとつ鳴らしたあと


屋根の上に登って眠り始めた。


「いつだって静香ちゃんの味方はワシなんじゃ。。」


と寂しそうなトイレの神様。


私は


「大丈夫!なんとかやっていけるから。」


と伝えるも神様シクシク。


「心配じゃ、心配じゃ。。」


この先保証もない仕事をやっていくことに


不安を感じていたけど


私はなんだか


スッキリした気持ちと後押しをしてくれた


億龍に感謝したい気持ちだった。


大丈夫、私ならやっていける。


そう、信じて。