前回の続きです。
真剣交際中の彼に、
「前の奥さんとうまくいかなかったから、不安要素は出来るだけ潰しておきたい」
「真剣交際に進むのはカンタンだけど、その先はハードルが高い」
と言われてしまい、あまりにもショックを受けすぎてなにも言えなくなってしまったしずかさん。
わたしの様子が激変したことに気づき、彼が慌て始めました。
「えっ、ごめん! なにか地雷踏んだ!?」
もうさ。
なんかいろんな感情が入り乱れすぎてさ。
なにがこんなにショックで悲しいのか、自分でも分からずにおりました。
でもなんとか、正直に思ってることを言うことに。
「わたし、真剣交際に進むの、すごい決心したよ。
他にも仮交際してる人いたけど、○○君と結婚しよう! って決意して、他の人バッサリ切って、覚悟を決めたんだよね。
そりゃ真剣交際=結婚じゃないしさ、ダメになる可能性もあるけど、それってよっぽどの事情が出た時くらいだと思ってたよ。
真剣交際、そんなカンタンな気持ちだったんだって知って、すごいショックで…」
「えっ、そうだったの!? ごめん、あの時すぐ決めてくれたから、そんなに考えてくれてたの知らなかった…」
彼パニック。
わたし意気消沈。
「あと、わたしの家に来たい理由がさ…前の奥さんで失敗したからっていうのもイヤだよ。
つまりはチェックしに来るってことでしょ?
そのテストはいつまでつづくの?
わたしは何回テストに合格しなきゃいけないの?
テストされ続ける関係なら、わたしは無理。いらない」
その後、何かいろいろ彼は弁解しようとしておりました。
がしかし。
あまりにもショックすぎて、彼が何を言っても理解できません。
人の言葉がこんなにも理解できないのも珍しい。
「ええっと、ちゃんと伝わってるかな…?」
「ごめん、よくわからない」
彼は何度も言葉を変えて何か言っているのですが、全然わかりません。
テンパってるのもあって、なんだか支離滅裂なことを言っています。
結局なにも解決しないまま、わたしたちは家に帰ることになりました。
帰宅して、しずかさんふと気づきます。
あ、やべ。呼吸ができない。
過呼吸になり、床に蹲って動けなくなってしまいました。
▶︎つづく