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「ウォリャー!
死ね~!!
くそオヤジ~!!」

「キャー!!やめて~!!
魔太郎くん、お願い!」

「うるせークソババア!どけ~!!」

「キャー!!」

「死ね~!!」


何だ?

誰だ?

魔太郎って?


【バキ!ボコ!…】


「うぎゃぁ~!!」

がぁ~!!

こ、殺される!

た、助けてくれ!

と、取り敢えず、謝ってしまおう!


「す、すまない!許してくれ!
魔太郎くん!止めてくれ!」


【バキ!ボコ!】


「ぐぁ~!!」


「ふん!ちったあ思い知ったか、この、くそオヤジ!
今度俺に、四の五の抜かしやがったら、本当にぶっ殺すぞ!」

「す、すまない!」


【バタン!】


「お父さん、大丈夫!」


お父さん?

誰が?

俺が?

お父さん?

だったら、今の悪魔は…俺の息子?

魔太郎?

何て名前を付けてるんだ!

名前そのものに育っているじゃないか!


「里奈…。一体、どうなっちまってるんだ!教えてくれ…。」

「お父さん、大丈夫?ワケがわからないの?」

「ああ…。一体どうしてこんな事になっているんだ!」

「ああ、どうしましょう。きっと打ち所が悪かったのね。
お医者さんにいく?」

「いや、いいんだ。
ちょっとだけ説明してくれれれば、きっと思い出すから…。」

「そう?… 今日魔太郎くんが万引きして警察に行ったの…。帰って来て、お父さんが魔太郎くんに注意していたら、急に魔太郎くんがキレちゃったの…。
それで、バットでお父さんを…。」

「里奈…。俺は今何才になったんだ?」

「お父さん!本当に大丈夫なの?自分がいくつかもわからないの?」

「大丈夫だから…。とにかく質問に答えてくれ。俺はいくつになったんだ!」

「お父さん…。45才よ…。今日は、お父さんの45才の誕生日よ…。クスンクスン…。」

「泣くな…。里奈…泣かないでくれ。」


45才!

25年も先じゃないか!

一体どうなっているんだ!

あっという間に、次から次へとタイムスリップしている。

それもあのアンケートに書いた内容が現実になっている。
冗談じゃない。
俺はこんな人生まっぴら御免だ!
魔太郎なんて息子はいらない!
お願いだ…神様!助けてくれ!


その瞬間またあの眩暈が…。


一瞬のブラックアウト。



「1111番!
出ろ。面会だ!」


な、何だ~!!

ここは…。


つづく