EC2のインスタンスを作成時点ではJDKおよびJREはインストールされていません。

ここではJDKのインストール手順について解説したいと思います。

インストール方法としては、以下の二通りあります。

 ①YUMコマンドでローカルに展開する。

 ②OracleのページでダウンロードしてEC2に展開する。

 

①は一度インストールすると更新作業が楽になりますが、どのようなファイルがインストールされているかが分かりません。Javaの上でアプリを稼働するうえで、影響範囲を明確にしたかったので、筆者は②を採用しています。

※単にツールなどを利用する側なら、影響範囲など気にせず、YUMコマンドでやってもよいかと筆者は思います。

 

●EC2環境

 Red Hat Enterprise Linux

 

●構築手順

1.(オプション)wgetコマンドをインストールします。

 標準ではインストールされていないので、YUMコマンドをインストールします。

①wgetがリポジトリにあるか検索します。

$ sudo yum search wget

 

②wgetをインストールします。

$ sudo yum install wget.x86_64

※コマンド実行後、インストール有無を聞かれるので、yを入力してEnterを押します。

 

③インストールされているか確認します。

$ which wget

 

2.Javaのバイナリファイルをダウンロードします。

①ロカール端末でJDKのダウンロードページを開き、以下のリンクURLをコピーします。

 

②wgetコマンドを実行します。

$wget --no-check-certificate --no-cookies --header "Cookie: oraclelicense=accept-securebackup-cookie" [コピーしたリンクのURL]

 

3.Javaのバイナリファイルを解凍します。

①/usr/shareディレクトリへ遷移してjavaフォルダを作成します。

$cd /usr/share

$mkdir java

 

②ダウンロードしたファイルを/usr/share/javaへ移動して解凍します。

$sudo mv [JDKファイルのパス] ./java

$sudo tar zxvf [JDKファイル名]

 

4.所有者をrootに変更します。

$sudo chown -R root:root [JDKファイル名]