「何もやってくれないくせに!」
「何も言ってくれないくせに!」
娘は些細なことで希死念慮スイッチが入ります。
薬の影響で少しそれは減ったかなと思うけど時として爆発。
そうなった時の娘は本当に大変。
今抱えている問題を解決するのは自分が死ぬ。それしか道がない。
そう思っちゃうんですよね。
うつ病だから仕方ない。
そのスイッチをなるべく押させないように気を使う毎日。
鬱患者の家族が鬱になるのは当然の流れのように思います。
と、話がそれました。
そう、とにかく先日、娘の念慮スイッチがオンに。
きっかけは友達との些細なやりとりでした。
第三者の目から見たら
「ん?それそこまで絶望するレベルじゃなくない?」
という内容。
まだまだ何もわからない状態なのに勝手に自分は排除されていると思っちゃうのが娘。
それで絶望を感じてしまうわけです。
そのスイッチが押されると別人になります。
大号泣で最初に書いた言葉をいっぱいいっぱいぶつけてきます。
「何もやってくれないくせに!」
「何も言ってくれないくせに!」
「生まれてきたくなかった!」
「勝手に産んだくせに!」
「何も助けてくれない!」
「何もわかってくれない!」
共感の言葉をかけたら「そうだって言ってるじゃん!だからどうすればいいか聞いてるのに!」
私だったらどうするかを伝えたら「そんなのわかってる!」「そんな言葉が聞きたいわけじゃない!」
病院に付き添い、好きなおかずを作り、好きなおやつを用意して…
家では少しでも安心して快適に過ごして欲しいと必死になってる。
一緒の時間は少しでも楽しく過ごせるようにと必死なのに。
永遠に繰り返される大号泣と私を責める言葉の数々。
「ぶつけられる人がいないのに。唯一話せる人がこんな話の通じない人なんだもん」
と泣きながら言われてさすがに私も泣きました。
正確には娘と違う部屋で泣きました。
娘が可哀想…というよりは
情けない・悔しい
そんな気持ちでいっぱいだったんです。
死にたいと思っている娘に対して酷いですよね。
でも、もう一杯一杯だったんです。
リスカ依存になっている娘との日々は精神的に緊張の連続。
張り詰めた糸がぷつんと切れたようでした。
これまで私が必死で娘と向き合った時間、娘には伝わってなかったのかな。
この病気は自分が治したいと思わない限り治らないのにな。
人のせいにばかりにして八つ当たりして、病気だからって親だからって…
なんでもぶつけたらいいってわけじゃない。
親にだって感情はある。心がある。
子供のことに全力を注ぐにも限界がある。
そんな気持ちでいっぱいでした。
死にたいと発作的に思い、本当に死に向かう人はいる。
だからこそ家族は必死。
そっちに足を引っ張られないように必死です。
あの日、夜に突然家を出た娘を、私は追いかけました。
パジャマで。道行く人に見られながら。
「なんで追いかけてくるの」
「何しに来たの」
「助けてくれないくせに来ないでよ」
「何も言わないのに来ないでよ」
散々言われながらも娘の隣にとにかく必死でついて行きました。
言いたいことはたくさんあるのに、何も言えなくて
とにかく娘の言葉を浴びながら自分の心にたくさんの棘が刺さりながら。
どこまでもついてくるダサいパジャマ姿の母親が邪魔だったようで娘も自宅に帰りました。
とにかく疲れた長い夜。
娘に言われた言葉の棘はまだ抜けません。
うつ病娘との戦いはまだまだ終わりません。