FC今治というJFL(J1から数えると4部)のチームでプロとしてサッカーコーチをしています。

前所属クラブから数えると来年がコーチ業をはじめて10年の年なんですけど、たまに

『なんのためにコーチやってるの?』

と、自分自身に問いかけることがあるんですね。

その度になぜか⁈を考えるんですけど、毎回最後には『自分には高い志はない』、という結論に達してしまいます。

人によっては、

「日本がワールドカップで優勝するため」
とか
「将来、クラブの育成から育った選手がお客さんを楽しませるため」

とかあると思うのですが、自分にはなくて。
じゃあ何でやってるか?と言われると、結局最終的に行きつくのは

『サッカーが好きだからやっている』

ということなんですよね。


サッカーが大好きな変人に囲まれて

FC今治のオーナーは元日本代表監督の岡田さんがやっています。

2015年からクラブのオーナーになって、岡田メソッドというサッカーの指導法をつくるため、そしてクラブが勝つために数々のスタッフをクラブに招聘してきました。

吉武さん(元U17日本代表監督)、大木さん(元日本代表コーチ、現FC岐阜監督)、小野さん(元日本サッカー協会技術委員長)、藤原さん(元ロンドンオリンピック日本代表GKコーチ)、池田誠剛さん(現サンフレッチェ広島フィジカルコーチ)…

それぞれいろいろな理論や経験を持っています。本当にすごいんです。(当たり前だ‼︎と怒られそう)

でもそれより何より、

皆さん、めちゃくちゃサッカー好きなんです。
たぶん皆さん変人です。

サッカーの話をしだしたら止まらないんです。

少し質問したらそこから1時間とか2時間とか普通に話してくれます。

もう何言ってるか分からない世界に入ることもあります(笑)

それくらい、どうしようもなく皆さんサッカーが好きなんです。

最後に

なので、無理やりコーチをしている意義を見つけなくてもいいんじゃないか、ということを思ってしまった訳です。

そりゃ、高い志があって、意義があるにこしたことはないです。

でも、本当に心の底から『サッカーが好き』ということに向き合うことがまずは大切ですね。

その"好き"を深く深く掘り下げていった先に志や意義が出てくる。

そんな順番でもいいんじゃないですか。

まずは"自分の好き"を大切にしてサッカーコーチとして生きていきたいですね。