いよいよ明日、2024年東都大学野球春季リーグ戦が開幕します。
昨年は3球団競合の末に埼玉西武ライオンズへドラフト1位で入団した武内(八幡南)を擁しながら、春季4位(6勝8敗・勝ち点2)、秋季4位タイ(6勝7敗・勝ち点2)といまひとつの成績に甘んじました。

入れ替え戦への不安をなくし、優勝をつかみ取るには打撃力の強化とともに守備力のさらなるレベルアップやバントを確実に決めるなど基本に忠実なプレーの徹底が求められます。

今シーズンのラインナップの中心となるのは下級生のころからリーグ戦の優勝に貢献してきたメンバーであるのは間違いありません。しかし、新戦力による突き上げも欠かせないところです。

その一番手となるのは高校1年夏の甲子園で逆転サヨナラ3ランを放ち、昨秋のU18ワールドカップではMVPにも輝いた緒方(横浜)です。すぐにでも使いたいところですが、彼が守るであろう二遊間には4年のレギュラーがいるので彼らを押しのけてまでいきなり開幕戦からスタメンに名を連ねることはないと思います。まずは代打、守備固めからということになりそうです。

とはいえ、レギュラー陣にとっては尻に火がついたも同然。大いに刺激されることで、さらなる成長にも期待できます。そして、もし彼らが不調であれば、緒方がスタメンに抜擢されることもあるでしょう。
 

 

3赤堀 (2年・聖光学院)
4土山 (4年・岡山理大付)
5柳舘 (4年・日大三)
9田中大(4年・観音寺中央)
D冨田進(4年・横浜)
6伊東 (4年・大阪桐蔭)
2神里 (4年・東海大相模)
8中西 (3年・県岐阜商)
7宮坂 (3年・智辯和歌山)


外野の布陣には不確定要素があります。田中大は確定、中西も有力だと思いますが、あと一人が誰になるのか。
昨秋は出場がなく行方不明状態だった宮坂は春のオープン戦には出場しているようなので期待を込めて挙げましたが、自信があるわけではありません。

日替わりになるのか、それとも赤堀を回して、その場合のファーストには黒木(3年・明豊)を入れるのか・・・。
DHも冨田進の調子次第では代打の一番手兼来年の4番・正捕手の立花(3年・横浜)との併用になるかもしれません。

投手は第1戦が坂口(4年・報徳学園)、第2戦は冨田遼(2年・鳴門)と予想します。
坂口は3年秋終了時点で10勝(7敗)しており、戦後の國學院大の最多勝利記録である武内の14勝の更新が期待されます(戦前を含めてもたぶん最多)。ドラフト1位でプロに進んでほしいですね。
第2戦の先発は冨田遼以外にも昨秋に念願の初勝利を挙げた新名(4年・大分舞鶴)、ようやくベールを脱いだ未完の大器・シャピロ(4年・國學院栃木)、秋は制球に苦しむも春は6試合12イニングを防御率0.00の飯田(3年・秀明日立)、先発経験のある當山(3年・沖縄尚学)らも候補でしょう。