万能な主人公の悲劇 | 小説の書き方教えます

小説の書き方教えます

現役プロの小説家「子竜 螢」が、文学賞受賞へと導きます  KEI SHIRYU 

※お待たせしました。タイトル下の5つのコンテンツが

ご利用いただけるようになりました。


※添削をご希望の方は、必ず「添削希望の方へ

お読みになった上で、お申し込みください。


今回は、万能な主人公についてです。




当ブログも、昨日には1900アクセスを記録しま

した。2月からはじめたブログにしては好成績か

と思います。


それだけ、本物の書き方を求めている人が多い

のでしょうね。


市販本の「小説の書き方」には、一般的なこと

しか書かれていませんし、ネット上にもプロが

惜しみなく解説しているのは、当ブログだけで

はないかと自負しております。




それはさて置き、多くの人が誤る部分として、

主人公の設定があります。


主人公がとてももの知りでものわかりが良く、

ほとんど万能か聖人に近い存在に仕立てら

れています。


おそらく、主人公という存在を作者の分身と

捉えているからで、多分に願望を詰め込んで

いるからなのでしょう。


しかし、はっきり申しまして、間違いです。




主人公とは、あなたの分身ではありません。


ごく一般的な人物で、悩みもすれば失恋も

します。


万能的な人物を登場させるのでしたら、むしろ

脇役におくべきなのです。つまり、主人公の

ライバルですね。




人物設定をするときには、作者目線ではなく

読者の目線から設定しましょう。


どういう人物に読者が共感するのか。


作品を作る第一歩は、そこから始まるのです。