中学校の同級会と善光寺

 今年も中学校の同級会のお誘いがあった。
高校時代の友人が骨肉腫を患い、抗がん剤の副作用で病んでいるので、見舞いを兼ねて出席することにした。また、元の職場の同僚が善光寺の納骨堂に眠っているので会いに行くのも慣例になっている。

 友人は昨年に比べると大分回復して、奥さんと旅行に出かけられるまでになっており、嬉しく病状の推移を聞いた。そののち善光寺の裏山の納骨堂にゆっくりと登って行った。拡張工事がもう数年続いており、更に大きな納骨堂になることだろう。同僚の写真の笑顔が懐かしく、彼との交流の思い出を想起させてくれる。善光寺の境内で一茶の句碑と山頭火の句碑に出逢った。高校に通う頃、この境内を通学路に使っていたのに、この句碑に初めて会ったような気がする。最近整備されたのであろう。
 
 同級会には27人が参加した。昨年よりも多い。毎年逢っているので新しい話もないが、齢をとりしわが増え、白髪の貌に中学校時代の面影がまだ残っており、懐かしさに時間の経過を忘れる。病気の話が、現況報告に重なる。幸い新しい訃報の話はなく、来年の再開を約束して別れた。
 
納骨堂へゆっくり登る薄暑かな  桃源
善光寺の一茶の句碑や若葉風
 
 
 
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