不老川の土手の雑草はほとんど名前を知らないほど沢山のものが絡み合って存在している。人間にとって直接に役立つものはほとんどないのだろうが、環境の維持のためには役立っているのだろう。
 
 雑草と雑草を蔓でいでいる。神経のシナップスのようでもある。中空に触手を伸ばしている蔓は可能性にかけて夢中で救いの手を求めているのだろうか。
 
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 群生した「猫じゃらし」が朝日の中でざわめいている。勝手にうごめいている。朝の太陽をあびてセロトニンが増えているのが見えるような錯覚を覚える。「ゑのころぐさ」(狗尾草)「キンエノコロ」と呼び名も色いろある。
 
 良い秋や犬ころ草もころころと  一茶
 
月光の中で見ているのだろうか。日の光の中の猫じゃらしの句が圧倒的であると思うが、一茶は旅の途中で見ているのだろうか。
 
 東京の膝に女と猫じゃらし  坪内稔典
 ゑのころの穂に茜さす志   佐々木 戈
(増殖する俳句歳時記  清水哲男 このサイトを参考にさせていただきました。)
 
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 猫じゃらし勝手気ままは君のごと  桃源
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