日本庭園の一部にある盆栽苑はお気に入りの場所である。育てた人の丁寧な技と慈しみの心と控え目な誇りが好きである。年降りて凝縮された努力が結実している美しさである。
 
 
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 百日紅の幹の太さの安定感と花の控え目なのがいい。街にあふれている百日紅は縦横に咲き勢いはいいが纏まらない。
 
 
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 ノウゼンカズラも夏中咲いている。玉川口から入るとまずこの花に目を奪われる。沢山咲きすぎて重いが、咲き誇っている。昨日の花が落ちて干からびているのがあわれでもある。 
 
 
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 猩々蜻蛉。ガマの穂との組み合わせがたのしい。秋のトンボというより夏の感じが強いのはこの赤色のせいであろうか。飛び回る印象よりじっと止まってメスが来るのを待っているようだ。
 
 
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 園芸種の白い桔梗もいいが、やはり伝統的な紫の方が好みである。紫色も赤が混ざる割合で微妙に感じが違うが、桔梗の紫の色が高貴な感じを受ける。皆さんの好みはどうであろう。
 
 かたまりて咲きて桔梗の淋しさよ   久保田万太郎