前回の外来で

へモグロビンの値が4.9と低かった。

このまま経過が良くないと

造血機能自体が衰えていると

判断されるらしく

治療終了になると聞いていました。

 

今回の血液検査はいかに?

 

なんとなんと血液検査の結果

前回と比較してほとんどの数値が

上向き傾向でした上矢印

 

「あっ!良くなってきましたねおねがい」と

私は喜びましたが、

先生の表情は硬いままです。

先生は腎臓の数値e-GFRを指差し

 

「ところが、腎機能がかなり悪く…。」

とおっしゃるのです。

 

そこにはe-GFRが通常100前後あった私が

20以下という驚くべき数値が出ていました。

この原因は

腎臓の入口部分に腫瘍が入り込んでいる為

腎機能が極度に低下している

ということでした。

 

ここまで腎機能が低下すると

化学療法をする対象から外れる為

積極的治療は出来ないとのことでした。

放射線が効かなかったお腹の腫瘍は

かなりの暴れん坊だったようです。

 

体力、血液に問題ないのに

腫瘍の場所が腎臓だったために

治療終了になってしまった。

中皮腫に対し使える薬が少ない以前に

運が悪かったという話。

ケモのリチャレンジすることもなく

あっけなく治療終了。

 

後日、

先生や看護師さん、夫と私で

今の状態や今後のことについて

話し合いが行われました。

普段、表に感情を出さない夫が鼻をすすり

目を赤くして泣いていました。

 

そして

今まで私が1度も聞いたことのない

質問をしてみました。

それは余命。


「先生、あとどの位生きられますか?。」

 

先生の答えは私の想像よりも

はるかに短い期間でした。