さてさて、早いもので、もう節分を過ぎてしまいました。
今年2021年の節分は、なんと124年ぶりに2月2日のゾロ目だったそうでございます。
さて、そもそも「節分」とはなんぞやと言うことでございますが。
一年を昼夜同じ長さの秋分・春分と、それに一番日の長い夏至・日の短い冬至の4つに分け、それぞれの季節の節目にいたしました。
立春は、一番日の短い冬至と昼夜の時間が同じになる春分の日の、そのちょうど真ん中でございます。
ついこの間、冬至にカボチャを食べましたのに、早いですね。
春の節分は、翌日の「立春」を基準に決められます。
新年の回でもお話しいたしましたが、春が一年の始まりなわけでございます。
なぜ大豆を撒くのかというのも、ご存知かもしれませんがご説明しますと、「魔」を「滅」すると言う、「豆」の語呂合わせでございます。
もともと神事に欠かせなかった「小豆」を使っていた様でございますが、高価な小豆は撒いてはもったいないので、大豆になった様でございます。
小豆は、その赤い色が大事でございまして、まさに「魔」を「滅」する効果の強い色でございます。
60歳の還暦に赤いちゃんちゃんこを着たり、昔は赤い褌を肝を据えるために身につけたりいたしました。
巣鴨あたりでは、赤い下着が人気で、実際に体が暖かく感じると言う人もいます。
この場合は、邪気と言うより冷え対策の様でございます。
アメリカの大統領は、勝負ネクタイは赤が多いでございます。
赤いネクタイをすることで、自分のパワーを上げるとする心理学的な考えが一般的の様で、大統領だけでなく、商談を成功させようとする人は勝負ネクタイは赤だそうでございます。
さて、話がそれましたが、現在、お赤飯は小豆を使うことも多い様ですが、本来は「ササゲ」を使います。
お祝い事には欠かせないお赤飯ですが、元は邪気払いとして、お祝いだけでなく、様々な神事や、お葬式などにも使われた様で、例えば、
地方によっては、まだ残っている様ですがかつては、お祭りの際の邪気払いにお赤飯を巻く習慣があったそうでございます。
さて、「ササゲ」と言ってもすぐにお分かりになられる方もあまり多くないかと存じます。
小豆にそっくりでございますが、小豆よりもひと回り小さく、形も小豆の綺麗な楕円に対してちょっとダルマさんの様に角ばった感じがいたします。
また、ササゲは、まだ若い実の青い鞘ごと食べることもできます。
見かけはインゲンと変わらないので、言われないと気が付かないかもしれません。
「ササゲ」という名前は、もしかしたら「捧げ物」から来ているのかもしれませんね。
そして、これは、魔魚の勝手な想像でございますので、全く確証はございませんが、もしかしたら、お祝いごとに転じたきっかけは「結婚式」だったのではないかと思います。
昔、花嫁さんは、お式で最初に口にするのはお赤飯でした。
結婚式では、お嫁さんは頭に「角隠し」をつけます。
まさに、「魔」を「滅」っしているのでございます。
「魔」というのは、元来疫病などを指す「邪気」でございました。
風邪を「フウジャ」というのも語源はそこでございます。
疫病は、外から持ち込まれるものでございます。
お嫁さんも他の村などからやってくるもので、邪気を村の中に持ち込まれない様にという願いがあったのではないかと、魔魚は思うのでございます。
結婚はお祝いでございましたが、同時に邪気払いの大事な禊の儀式だったのではないかと思われます。
ですので、転じてお赤飯がお祝いの食べ物となったのではなかろうかと思うのでございます。
さらに、ササゲの漢字ですが「大角豆」と書きます。
大きくもない、角もない豆に、なぜこんな漢字を当てたのか?
そこまで「魔」を滅したいほどの大事なお豆さんでございます。
さてさて、前置きが長くなりましたが、今回のお話は「豆」でございます。
小豆が邪気払いに使われたのは、その色が赤いと言うだけではないのではないでしょうか?
「健康に良い赤い色の食べ物」と言って思い浮かべられる一つが、赤ワインですが、ポリフェノールが多く含まれていることで知られています。
このポリフェノール、じつは小豆にも含まれておりますが、なんと小豆は赤ワインに比べ1.5〜2倍ほど含まれております。
同じ濃い色のブルーベリーの栄養素としても知られるアントシアニンや、大豆に含まれるイソフラボンも実はポリフェノールの一種でございます。
これらは、抗酸化作用があることで有名でございますね。
抗酸化というのは、「錆びない身体」ということでございます。
関節がギシギシ言っているのは、もしかしたら錆びているからかもしれませぬ。
いやいや、それはございませぬが、体の細胞さんたちがピチピチ元気でいるには、酸化しない身体が大事でございます。
また、大豆イソフラボン は女性ホルモンのエストロゲンと似た働きがあるとも言われておりまして、マオの様に若々しく、しかも美しくあるための手助けをしてくれる成分でございます。
ラジオは、見えないことが利点でございまして、なんとでも言えるところが大好きにございます。
小豆は主に、和菓子に使われておりますが、和菓子をお食べにならない方はあまりお口にしないかもしれません。
でも、最近はあんこの入ったパイや、パウンドケーキの様なものも出てきてございます。
ご自身でお造りになると、糖分の調節もできます。
甘味を抑えて煮あげますと、ヨーグルトに添えるジャムの代わりや、牛乳で割ってタピオカ的に召し上がるのも美味しいアレンジでございます。
なぜか乳製品と合うと思うのは私だけでございましょうか?
ホットケーキにあんこを添えて、「小椋ホットケーキ」と言うのも、昔の喫茶店にございました。
あれはまさに、バターと生クリームと餡子のハーモニーでございます。
せっかく栄養豊富なので、様々楽しんでいただきたい食材でございますが、
どうも、最近は小豆が身近にないようで、これは私の幼友達のお話ですが、ちょっとさせていただきます。
ある日、友人のみっちゃんがお友達からもらった、よくわからない食材があるから食べるなら上げると言うのでございます。
どんな不思議なものなのかとさらに聞きますと、「こまめ」って言う固い豆だと申します。
「へー」と思いながらその袋を手に取りますと、なんとそれは小豆でございました。
みっちゃん、これは小豆って読むんだヨォ。と申しますと、これが小豆なんだとびっくりしたみっちゃん。
小豆の漢字にも興味がなかった様でございました。
話は続きまして、その年の夏のことでございます。
またまた、彼女が食べ物をお裾分けしてくれると言うのでございます。
すると、自慢げに笑いながら、今度は間違えないよ!といい、その食材を私に渡しながら、「アズキジマの素麺だよ!」と言うではございませんか。
最初はわからなかった私は、桐の箱に書かれた文字を見て納得。「みっちゃん、これは<しょうどしま>って読むんだよ〜〜」
と言うわけで、つくづく漢字は難しいと思ったのでございました。
と、終わってしまっては困るのでございます。
小豆に比べ、色で負けている大豆の優っている点は、タンパク質や、カルシウム、ミネラルがちょっとだけ多いこと言うことでございます。
お米や小麦に比べ、カロリーは半分でタンパク質はなんと卵と遜色なく、カリウムは卵よりもたくさん含まれております。
さて、こんなに優秀なんでございますが、何が問題かと言いますとお料理の仕方にあまり幅がないのでございます。
大豆はそのままはあまり食べません。
せいぜいひじきの煮物の中に入っていたり、昆布と甘く煮てちょこっと食べるとか、悲しいことに脇役なのでございます。
ですが、お豆腐やお揚げ、などの加工品になると少しメニューが増えるのでございますが、残念なことに加工の過程で大事な栄養素が沢山無くなってしまうのでございます。
そこで本日お勧めしたいのが、「おからパウダー」でございます。
おからパウダーと言いますのは、その名のごとく「おから」をパウダー上にしてものでございます。
今の若い方は「おから」をご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。
そもそも、お豆腐は大豆を潰して木綿や、絹で越して、食塩を作るときの副産物である「にがり」を混ぜて固めたものでございます。
実際は、木綿や絹の布を使うわけではございませんが、口当たりの良くないものを取り除いてしまいます。
その取り除いたカスを「おから」と言いますが、その中にたくさんの栄養素が含まれております。
昔は、お豆腐屋さんが無料、あるいは一袋20円とか安い値段で分けてくれていたのでございますが、最近は街中にお豆腐屋さんがなくなってしましました。
スーパーによってはおからを売っている店もございますが、生のものは長くは持ちませんので、最近は乾燥させて「おからパウダー」と言う粉末にして売っているのでございます。
生のものに比べてお値段は高いのですが、非常に使いやすい状態でございます。
ほうれん草や、小松菜の白和をなさるなら、お豆腐に加えて、ちょこっと、このおからパウダーを振りかけるだけで栄養素が増えるのでございます。
もし、水分が足らないのであれば、豆乳を加えるとさらに使いやすくなりますし、もし豆乳がなければ牛乳でも良く、さらにさらにオリーブオイルやエゴマオイル、アマニオイルなど、いわゆる「オメガスリー」と言われる油を混ぜると、口当たりも栄養価も抜群でございます。
レシピを魔魚のブログの方に上げておきますので、是非ご覧ください。
魔魚のブログは、スマホやP Cから「白忍者魔魚がゆく」で検索していただけると出るかもしれません。
なんせ無名の、しかも修行中の忍者故に、誰にも知られずひっそり活動中でございます。
さて、本日の体操でございます。
今日は、足の付け根を柔らかくいたしましょう。
今日は、椅子あるいは床に座った状態でいたします。
椅子に座ると、足の付け根をよく揉むことができます。
座って武士の様に姿勢を正して腿の付け根に手の平をぐっと当て、よく揉みます。床の方は、足を投げ出して座られて揉んでくださいね。
ポイントは膝を少し上へ上げようとすると硬くなる筋があります。
足には力を入れずに、手のひらの付け根でよく揉み解してください。
この筋を柔らかくしておきますと、腰痛の予防になったりいたしますので、テレビを見ながらよくマッサージをすると血行も良くなり、足がよく上がる様になるばかりか、腰痛の予防にもなると言う、一石三鳥でございます。
揉みほぐしながらお聞きくださいね。
足の付け根には、いろいろ大事なものが通ってございます。
足が浮腫む方などには、馴染みの深いリンパを通す管もあります。
せっかく一生懸命フクラハギを揉んで、いらないものを足先から戻そうと思っても、その通り道の足の付け根が滞っていては、そこでつかえてしまうわけでございます。
もし、むくみが気になって脹脛を揉まれているのであれば、先に足のつけねを解されてからされると、効果はさらに上がりますので、是非やってくださいまし。
さて、揉み解していただけましたら、椅子に深く腰掛けて姿勢を正します。
そして両方の手で片方の腿の下から足を持ち上げて胸の方へと引き寄せることができますか?腰の悪い方は無理をしないでくださいね。
床に座っている方は、壁やソファーで背中を支える様に90度に座ると楽でございます。
楽に腿が胸までくる方は、今度はさらに手を腿の下から膝へ持ちかえ、胸に膝を抱き抱えて10秒から30秒、自分の気持ちがいいと思える時間だけ伸ばして行きます。
なるべく姿勢をまっすぐしたほうが、腰を痛めません。
膝が胸につかなくても、できるところまでやって、少しずつ毎日やることで柔らかくなって参ります。
床に座られていましたら、膝を立てた足を少しずつお尻の方へずらしてこられるとやりやすいでしょう。
反対の足もやって参りましょう。
腿の下に、両方の手を入れて、胸の方へと引き上げて参ります。
前のめりに姿勢は崩れていませんか?
足が来ないからと言って、迎えに行ってはいけませんよ。
それは、お尻にとってはありがた迷惑でございます。
胸まで持ち上げられる方は、膝を抱えてさらにお尻を伸ばして参りましょう。
先ほど揉み解しました足の付け根に加え、お尻の筋肉がほぐれると、さらに腰への負担が減るのでございます。
すでに腰を痛めている方は、無理をしないでご自分のできる範囲でなさってください。
お医者様にかかっている方は、この運動が自分に合っているか先生にお聞きになってからなさってくださいね。
さて、いかがでしたでしょうか?
先ほども申し上げましたが、お料理のレシピはブログで公開しております。
パソコンがなくとも、スマホでまおのブログは読むことができます。
「白忍者マオがゆく」で検索してくださいまし。
アメブロのアプリを入れて頂きますと、もう少し簡単に探せるはずでございます。
お料理のレシピもそうですが、過去の放送を文字でお届けしていますので、聞き逃された方も、そちらで楽しんでいただけます。
また、体操のお教室も少しずつですが始めておりますので、随時情報を載せさせて頂きます。
ご意見もお寄せくださいまし。
東京スターラヂオのホームページから放送局へのメールをお送りください。
宛先にマオの名前を書いてくださいね。そうしないと知らない人のところへご意見が行ってしまいます。
では、また来週お耳にかかれましょう!
されば息災にの!
ほうれん草のハイパー白和え
(栄養食だよ〜んの意味)
ほうれん草 1束
豆腐(絹) 小さいパック1つ(3パック組みのを使用)
おからパウダー 大さじ2〜3
アマニオイル 大さじ1
いりごま(しろ)適宜
塩麹 小さじ1(薄口醤油でも可)
●最初にお豆腐をパックから出し、潰して置いておく(水切りをしなくても良し)
●ほうれん草は下茹でをして(約1分程度)氷水に通して絞る
●潰して置いた豆腐から出た水を軽く絞り、ほうれん草と和える
●おからパウダー、いりごま、塩麹を加える
いりごまは手で潰しながら入れる
●お豆腐の量に合わせておからパウダーの量を調節すると良い
お好みでニンジンなどを加えても彩がきれい
この場合は、ほうれん草を茹でている鍋に、ざるをかけて小さく切ったにんじんと一緒に茹でると便利
ニンジンなどを加えた場合は、多少塩気を増やした方が良い
