クライマーズ・ハイ (文春文庫)/横山 秀夫

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意図せず、同時進行で「沈まぬ太陽」を読んでいたワケですが
こちらは元上毛新聞社の記者・横山氏が執筆した地元密着型。

中曽根・福田両氏の取り扱いについての生々しさと
デリケートさは、群馬県ビギナーズの私にもピシリと
緊張感を与えてくれます。
(オマケみたいな形で小渕さんにも触れていた)


日航ジャンボ機墜落事件を軸に、地元新聞社を舞台にした
男たちのセクショナリズムと嫉妬のせめぎ合いを描いた作品としては
高村薫著「マークスの山」にも似ていますね。


社会人時代に、この手の男性的ダークサイドに触れたことがあり
(エッチな意味ではない)

男性たるもの快活かつ気は優しくて山男(?)的な
イメージを抱いていた私は当時相当なダメージを受けたものです。


いい大人が甘えんな!とお叱りを受けるかもしれませんが
ちょっとあれは・・・「これがハシゴを外される」ってことかと
絶望的な気持ちになること数々、っていかんいかん。


そんな人生のダークサイドがフラッシュバックするほどの
生々しさが本作にはありました。


ところで本作は原田眞人監督により東映にて映画化されていますが・・・

映画業界のパターンとしては、先に映像化されたTVドラマを
パッケージ販売したアスミック・エースが子飼いの原田監督を使って
映画化するのが筋なんじゃないの?と少々疑問。


原田さんは「突入せよ!あさま山荘事件」以降
アスミック・エースとは仕事をしていないんですね。
南無。

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