くどいようですが、またボトックスのことを書きます。


今回はボトックスリフトです。


ボトックスリフトとは単純にボトックス注射によるリフトアップのことですが、実は韓国型のボトックスリフトと欧米型のボトックスリフトがあります。


日本や韓国で流行っているボトックスリフトは主に皮内注射で皮ふにボトックスを注射し、皮ふの張りを出す方法です。メソボトックスとおっしゃってる先生もいます。なんと、毛穴から電気導入している先生もいます。(ホントに効くのかなぁ)


一方、欧米で行なわれているボトックスリフトはネフェルティティリフトに代表される、アゴから首にかけて広がる筋肉に注射し、アゴのラインをシャープにするものです。顔の筋肉には引き挙げる筋肉や引き下げる筋肉があります。誰でも眉を引き挙げたり、下くちびるを引き下げたりできますよね。この顔を引き下げる筋肉の力を抑え、顔を引き上げる筋肉の力を強めるようにするのです。反復注射によって引き上げる筋肉の筋力を高めることもできます。自分ではできないことですよね。



城本クリニック甲府院山本博院長ブログ-ネフェルティティ

ネフェルティティです。この方のご主人はあの有名なツタンカーメン王のお父さんです。


もちろん、韓国型も欧米型もアレンジされた注射の仕方がいろいろあります。

私としてはリフトと名のつくものはリフトアップされないとウソになってしまうと思うので、欧米型のボトックスリフトに加え、ホホの小じわなどには皮内注射と韓国型のボトックスリフトを合わせて行っています。


手術は抵抗がある方、糸もちょっとねぇ~という方、是非お試しください。

まだモニターを募集しています。

サーマクール以上の結果は出ていると思います。人によって顔の筋肉の使い方や動き方は微妙に違います。患者様の状態を見させていただき、ご要望をうかがった上で注射の仕方を決めていくようにしています。

ボトックスを打ったら顔の表情がなくなるなんてことは過去の話ですよ。



話が変わりますが、それにしても桃の花はきれいですね。

世の中には桃色は桃の花の色だと知らず、桃の実の色だと思っている人が多いのでしょうね。

めっきり暖かくなりました。

日中はちょっと厚着をして動くと汗ばんだりするようになりました。

やっぱり春は良いですね。


でも、ワキガの方やわきの多汗症の方は憂鬱に感じる方がいるみたいですね。

ご本人が意識してケアをされているとわからない方もいますが、気になってしょうがない方も多いようです。



人間のからだには汗腺は2種類存在します。

アポクリン腺とエックリン腺という汗腺です。


ワキガはアポクリン腺から出る粘りのある汗が原因です。この汗により細菌が繁殖して特有の臭いが発生します。現在、行われている手術は主にこのアポクリン腺を取る手術です。治したい方は手術をお勧めします。


一方、多汗症はエックリン腺から出るほとんど水の汗(なんと99%が水です!)が原因です。臭いが発生しにくい汗です。ワキガに準じて手術をしても汗は減りますが、出ないわけではありません。手術をされている方もいますが、ボトックスを注射されてる方が多いです。


このボトックスは汗腺には作用しません。神経に作用してアセチルコリンという神経伝達物質の放出を阻害します。エックリン腺は自律神経が作用しアセチルコリンが作動して汗が出ます。ですから、ボトックスを注射すると汗が抑えられてしまうのです。

効果は個人差がありますが、わきの下がサラサラになってしまう方もいます。ボトックスの効いてる期間も4か月くらいから1年くらいと個人差があります。ボトックスの効果がなくなったら注射をしている方と汗の多くなる春から夏にかけてボトックスが効いてるように注射をしている方がいます。


それでは、ワキガの方もボトックスが効くのでしょうか?

厳密に言うと効きません。アポクリン腺も自律神経が作用しますが、残念なことにアセチルコリンではなくアドレナリンが作動して汗が出るからです。でも、ワキガの症状はアポクリン腺から出た汗がエックリン腺から出る水のような汗によって広がり、臭いが拡散すると言われています。寒い冬にはあまり気にならないのに、春や夏は気になるという人が多いのはこのためです。だから、ボトックスの注射で症状がだいぶ抑えられるのです。


手術を受けるとよくなるのはわかっているけど、ちょっと怖いという方、将来的には手術をしようと思っているけど今は余裕がなくてできないという方、まだ年齢的に汗腺が未熟で手術を受けるには早すぎるという方、もちろん多汗症の方、ボトックスを注射してください。楽になりますよ。




今年の春は二重(ふたえ)まぶたにされる方がとても多いように思います。



昨年の未曾有の大震災で日本全体が大きな衝撃と悲しみに包まれていた状態から、少しずつ前向きな気持ちになられてる方が多くなったためでしょう。

これから進学をされる方、就職をされる方が、毎日のように二重の手術を受けられ喜んで帰っていただくと私たちもとても暖かい気持ちになります。



二重の手術は大きく分けて二種類あります。

糸だけで止める埋没法とまぶたを切開して二重のラインをつくる切開法です。


埋没法は細い糸で止めるだけなので、短い時間に簡単にできます。ラインを患者様と決めて、糸で止めて、少し冷やしたら帰れます。切らずに行う手術ですから、以前からこの方法で二重にされている方が圧倒的に多いです。美容外科の手術では最もスタンダードな手術です。

一重の方に限らず、もともと奥二重の方、年齢ととにまぶたの皮ふに余裕ができて二重の幅が狭くなってしまった方、片方だけ一重の方、以前他のクリニックで二重にしたけど元に戻ってしまった方…。

いろいろな方がいらしゃいますが、埋没法の利点は糸を取れば元に戻せることです。逆に欠点は糸が取れてしまえば元に戻ってしまうことです。糸が取れやすそうな方は糸を数本かけることをお勧めします。


切開法は二重のラインを決めてから、このラインに沿ってまぶたを切開し、ラインをつくるように糸をかけてきます。切開したまぶたは最後に糸で縫わせていただきます。元に戻ってしまうことは滅多にありません。まぶたを切開するので余っている皮膚を取ったり、瞼の中の脂肪を取ることもできます。

これまで何度か埋没法をしてきたけど何度も取れてしまう方、少しタルミが気なる方、まぶたが厚ぼったい方にお勧めします。


もちろん、まだ悩んでいる方はご相談だけでもけっこうです。是非、いらしてください。