「・・・・」

目を開けると、一気に光が飛び込んできたことに男は目を細める。
190センチを超える身長に学帽と学ランを身につける大男―――空条承太郎は目の前の状況に混乱していた。
見た目には分からないが確かに彼は現状が理解できず驚きを隠せなかった。


(・・・・どういう状況だ)


この場所は、体育館。
現役高校生である承太郎が体育館にいることに不思議はない。
問題はそこではない。
彼はいわゆる不良のレッテルを貼られている。
が、それ以前に彼は祖父のジョセフ・ジョースター、ポルナレフ、花京院、アブドゥル、イギーと共にDIOを打倒すべくエジプトに行っていた。
そして承太郎はDIOと対峙し、花京院の犠牲でDIOの能力を暴き、勝敗を決している最中、気付けばここにいた。


(DIOはどこへ行った・・・ここはエジプトなのか?)


承太郎は周囲を見渡す。
そこで初めて自分が拘束されていることに気がついた。
そして周りに自分と同じように拘束されている人間が多数いることがわかった。

 

「静まれッ!!!!!!」

 

突如、体育館のステージが照らされる。
そこには豪華で巨大なイスが一つ。

そしてそのイスに座る、一人の男。

男、というには幼すぎる。

 

「皇帝である余が直々に説明をする。しばらく座っていろ!!」

 

この異常な状況下による者か、それとも呆気にとられているのか。
この会場に集められた数多の人間は声を上げることをしなかった。

 

「唐突だが、これより貴様達には殺し合いをしてもらう!!!」

 

(・・・殺し合いだと?)


ふざけてやがる、そう思った承太郎は気付いた。

 

(っ!!?)

 

自身のスタンド、スタープラチナが出せなくなっていた。


「貴様らは例外もいるが、余がこれより作る世界に不必要な人間たちだ。だが特別に恩赦を与える。
 一人、一人だけだ。この殺し合いゲームに生き残った人間一人だけ元の世界に帰してやる。特別になんでも褒美、願いを叶えてやろう。

 

 

 

 

 

 


・・・で、良いのだろう大臣?」


少年は座席の後ろに顔を向ける。
 

するとそこに現れたのは太った中年の男。

 

 

「ほっほっほ。その通り。素晴らしいですよ陛下」

 

 

その男は右手で生肉のようなものを食べていた。
見た目、仕草、全てがこちらを挑発するような男だった。
男はトントンと、首を指し示す。

 

 

「さて、あなたたちの首には鉄の銀環が巻かれています。それがある限り貴方たちの命はこちらの手の中にあります。もちろん無理矢理外そうとすれば、ドカン!!ですよ?」

 

(・・・チッ)

 

承太郎は心の中で舌打ちをする。
意識が急速に落ちていくのが分かる。

 

(許さねえぜ大臣、ガキ・・・お前らのような悪は、必ず俺が裁く!!!!!)

主催者
【アカメが斬る】皇帝/オネスト大臣