こんにちは。城メグリストこと萩原さちこです。

今週は広島城です！

広島城は、毛利輝元が10年がかりで築いた城。
豊臣秀吉が立ち寄った際には、その出来映えを絶賛したともいわれます。

現在の天守は五重五階ですが、かつては三重三階で、東・南に小天守を渡櫓でつなげた連結式天守でした。

内部は資料館になっていますよ。

天守は昭和に入っても威容を誇っていましたが、原爆で一瞬にして倒壊。
焼失はしていませんが、爆風でバラバラと崩れたそうです。
当時の写真が残っていて、瓦礫のような木材が積み上がっています。

山積みになった木材は、瀬戸内海の製塩業者と物々交換したり、仮設住宅にしたり活用したとか…。

1958（昭和33）年に再建された現在の天守は、木造にするか物議を醸した結果、「二度と倒壊しないように」と願いを込めて鉄筋コンクリート製にしたそうです。

広島城は悲しい歴史の証人であり、平和の象徴なんですね。

土や砂が溜まってできた太田川河口の三角州（デルタ）を政治・経済・交通の中心地へと導いた、毛利輝元渾身の城です。瀬戸内の水運を活用して、一大城下町を形成しました。

太田川河口の三角州（デルタ）に築きいた毛利輝元の渾身の城でしたが、ご存知の通り毛利輝元は関ヶ原合戦の敗北により失脚。

その後の広島城と城下町は、1601年（慶長6）に入城した福島正則が整備しました。
時代劇でも酒豪の豪快キャラで登場する正則は、幕府に対して慎重な言動を心がけるご時世に、誤解されかねない支城を5城も新築しちゃう大胆な男。
広島城には二重櫓を建てまくり、この頃の広島城の櫓は76棟もあったとか！

正則は1619年（元和5）に、幕府の許可なく無断で石垣を修繕したとされ改易。
そのきっかけになったといわれる石垣が二の丸に残っています。

外様に厳しい徳川幕府ですから、申請を細工されたという陰謀説も否定できないんでしょうね…恐るべし。

城内には2種類の石垣があります。

天守台は毛利時代に積まれたものです。
算木積みも未発達な野面積み。

1994年（平成6）には二の丸表御門、太鼓櫓、平櫓などが再建されています。

広島城は別名・鯉城。
鯉は英語でカープ。
そう、広島カープの名前のルーツは広島城なんですよね。
まさに今アツい城かもしれません。

中御門には、被爆時の火災で変色した石垣が残っています。
本当に、すごい威力だったのですね。。。

原爆ドームは広島城から徒歩圏内。
広島市内を訪れたら、原爆死没者慰霊碑、広島平和記念資料館にも必ず立ち寄るようにしています。
たまたま平和な時代に生きていることを教えられます。

城下町にオン！

秋の広島城。…安芸だけに（笑）

では、今週はこのへんで。
来週もよろしろ～。

萩原さちこ（城メグリスト）

■アプリのダウンロードはこちら！

城メグvol.115／広島城