こんにちは。城メグリストこと萩原さちこです。

今週は、柴田勝家にズームイン！（古）

なんだかんだで人気の柴田勝家。
先週のエントリーで紹介した丸岡城は、柴田勝家の甥っ子・柴田勝豊が築いた城です。
となると、柴田勝家も近くにいるはずです。

…ということで、柴田勝家の居城・北ノ庄城の登場です。

福井駅から歩いて10分ほどのところにあります。

…ちょっとNINJAに見えるよね。

現在は柴田神社になっています。

町中にいきなりありますが、朝から通勤途中の人が立ち寄っていくスポットです。

勇ましげな銅像が待っていてくれます。

柴田勝家、こんなイメージですね。

隣ともいえない微妙な場所に、戦国時代一の悲運美女・お市の方も。
二度も落城＆夫の自刃→滅亡、を経験するって…壮絶な人生ですね。

そして北ノ庄城落城の際に助けられたお市の方と浅井長政の子、浅井三姉妹。
お市の方もすごい人生ですが、浅井三姉妹も波瀾万丈ですね。
とくに茶々（淀君）。
織田信長の姪にして浅井長政の子であり豊臣秀吉の妻で豊臣秀頼の母。

すごいスペックだー。

北ノ庄城はいわゆる“跡地”ですけれど、意外にもなにやら発掘された石垣がけっこうたくさん…！

発掘調査で見つかった、福井城下層の堀跡。
東西の幅が25メートルもある、南北にのびる堀です。

北ノ庄城は後に築かれる福井城の遺構と入り交じる部分がありますが、この堀は北ノ庄城のもののようです。
写真は南西面の石列。

福井城三の丸の南西面のものと考えられる石垣。

ここから150m、幅約18mの堀が続いていたよう。

刻印石を発見！

これは完全なる勝家時代の北ノ庄城の遺構のよう。

高く積まれた石垣の根石。

福井城の築城時に、上の部分は持っていかれてしまったみたいです。

さて、北ノ庄城が落城する際、秀吉が本陣を置いていたとされる場所があります。
足羽山の天満池です。

池に本陣を置いたということはないので、この背後の古墳じゃないでしょうか？
池のある古墳の一段したかもしれませんが…とにかくここから北ノ庄城を見ていたわけですね。
さほど遠くないですし、ばっちり見えたと思います。

こんなに至近距離で北ノ庄城の落城を見ていたのかあ、と思うと感慨深いものがあります。

…徹底的に攻めたね。

では、今週はこのへんで。
来週もよろしろ～。

萩原さちこ（城メグリスト）

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城メグvol.103／柴田勝家