ママが会社に徒歩出勤するとき、だいたいの確率で
杖をついて歩いている右足の不自由な40代の男性と一緒になる

連日の猛暑で、この人も辛いんだろうな…

その男性は最近、
ひなたに入る寸前までたどり着くと
建物の壁に手をつき
陰で一休みしてからまた歩いている

今日ゎ親切なひとがその男性に声をかけていた
ママまで声は届かなかったけど、恐らく

『大丈夫ですか?そこの工場まででしょう。
よかったら車で送りますよ?』

『いえ、大丈夫です。歩いて行けますから。ありがとうございます^^』

そんな会話だったんじゃないかな。

出勤するときにその男性を見かけている人は
きっとママだけじゃないはず。

その人もその男性をよく見かけていて
男性の向かう先を知っていたのだろう。





三叉神経痛になってから、ママゎ涙もろい。
今日ゎその光景を見て、なぜか涙が出てきた。

三叉神経痛の痛みは、なった人にしかわからない
痛みは見えないから、死にたくなるほどの激痛と戦っているとは誰にもわからない
一番わかってほしい両親にさえ、理解してもらえない

あの人も、ママにはわからないような
痛みとか辛さとか
きっとあるんだろうな

 

ママも、もう少し頑張ろう。





そう思った。





パンダ