2005年10月~

出演:沢尻エリカ、錦戸亮、薬師丸ひろ子、陣内孝則、鳴海璃子、藤木直人 他

原作:木藤亜也「1リットルの涙」

主題歌:K「Only Human」

挿入歌:レミオロメン「粉雪」


感じたまんま点:93点


中学3年生の池内亜也。

勉強もスポーツも優秀、性格も真面目で優しい女の子。

両親と3人の妹、弟に囲まれ

幸せな日常を過ごしていた。

目指していた進学校にも合格し

満たされている青春の真ん中にいた彼女に、、


徐々に忍び寄る病魔、、

それはだんだんと身体が思うように動かなくなり

だんだんと言葉も発せなくなる

原因もわからず、、効果的な治療法もない難病、、

不治の病。


身体が不自由でも、意識ははっきりしたままのため

蝕まれていく自分を明確に自覚してしまう。

亜也は苦しみ、もがきながら、

字が書けなくなるまで、日記を書き続けた。


実話に基づいて制作された「1リットルの涙」


このテーマのお話を、涙なしで観ることは

当然できません。ましてや実話がベースです。


しかし、このドラマは亜也さんのメッセージ

「人の役に立ちたい」と願った思いを

全力で、まっすぐに伝えよう、広めよう、という

真剣な気持ちが、僕には充分すぎるほど伝わり

天国の亜也さんに、

「君は本当に、たくさんの人の役に立ったよ」

と伝えてあげたくなる、、そんなドラマです。


このドラマの素晴らしいところは

本人の辛さをただ描くだけではなく

亜也の周囲の人々、家族、友人の思いや行動が

とても丁寧に描かれており

観る側の我々も、だんだんと動けなくなる亜也を

見つめ、悲しみ、そして奮い立たせながら

自分も周囲の人間のひとりになったような

気持ちにさせてくれる力を持った

作品であることだと思います。


そしてやはり

沢尻エリカさんの魅力が、、すごいです!

その純粋さ、輝き、、美しさ、、

顔の美しさはもちろんですが

その心がホントに美しいと感じさせてくれる、

人を引き付けるパワーがとっても強い女優さんです。


沢尻さん(池内亜也)

 もう素晴らしいの一言。演技も相当努力されたと思います。

錦戸くん(亜也を支える大切な存在、アソウ君)

 いいですよ!錦戸くん。あのもどかしさの表現、

 なかなか素直になれない感じは彼ならではですね!

薬師丸さん(亜也のお母さん役)

 いや素晴らしい!こんなに素敵な女優さんに成長されて

 いたんですね!アイドル時代が懐かしい。。

 ホントに思いやりの深い母親役、見事でした。

陣内さん(亜也のお父さん役)

 いや~陣内さんらしい派手な演技!ピッタリでした。

 親父ギャグ満載のこの演技をこのドラマでできるのは

 陣内さん以外では無理でしょう!でも深い悲しみも

 充分表現されていて素敵でした。

藤木さん(亜也の主治医役)

 いや~相変わらずカッコいいですが、難しい役をとっても

 深く演じられていたと思います。ホントに素敵でした。


そして今回の勝手に最優秀助演賞は、、、

鳴海璃子ちゃん(亜也の妹役)に決定!!

沢尻さんの影に隠れてしまうには

あまりにも惜しい!素晴らしい存在感だったと思います!

彼女も魅力ある女の子ですよね~

姉の病気を知り、素直になれない自分と戦いながら

だんだんと成長していく妹の姿!

感動させてくれる素晴らしい表現力でした!



好きなシーン、感動するシーン満載なのですが

あえてふたつほど印象的な場面をご紹介します。


第6話「心ない視線」

病気の姉のことを友達にバカにされ

姉が人前に出てくることを、恥ずかしいと

感じてしまった弟、ヒロを

姉である鳴海璃子ちゃんが叱責するシーン。

ヒロの気持ち、、これは悲しいかな、、

心に芽生えてしまいがちな、

人として、弱い、悲しい部分。


璃子ちゃんの気持ちも痛いほど伝わる。

叱られて悔いるヒロに、

父親、陣内さんが言うセリフ

「今、おまえのココ、痛いよな?」


ココとは胸を指す、、

うなずいて泣き出すヒロを抱きしめ

「それでこそ俺の息子だ!」という。。

こんなに素敵な父親としての言葉、、

感動しました。。



最終話

お母さんが亜也のいる病院に来て

アソウ君の父親(同病院の医師)にお礼をするシーン。

自分の息子への接し方で悩む父親に

お母さんの言ったセリフ

「亜也、妹、弟たちに、私のほうが育てられてるんです」

このドラマを総括するセリフだと思いました。


みんなで亜也を支えた。

しかし、親も、妹も、弟も

友達も、そして医者も、

亜也と接すること、思いを向ける中で

成長していった。


社会とは、そうあるべきなのでしょう。

みんながみんなを支え、支えられている。


人に対し思いやりの気持ちを持てた時

その人は、必ず社会の役に立てるのでしょう。


思いやりの連鎖する世界に

どんどんしていきたいですね!

そんなことを実感させてくれるドラマです。

亜也さん、ありがとう!


もしまだ観ていない方、

ぜひ観てください!


しかし、、涙の量がハンパじゃないですので

目の回りがしばらく痛いことを覚悟してください(笑)



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