白い巨塔の掟 大学病院の舞台裏 -2ページ目

今日は

今日は木曜日。


病棟は昨日とはうってかわり、なんとなくいつものまったりした空気が流れている。


大学病院は、教授回診がピークなのだ。


月曜に入りなんとなくソワソワしはじめ、火曜日は回診に向けた準備で一杯いっぱい、

終わってしまうと、もう気分は週末♪って感じで、まったりモードなのだ。


昨日までの戦場がうそのようだ。


バタバタ資料の作成に追われていた研修医は、病棟ナースとダラダラしゃべっているし、

かくいうネーベンのボクも昼からブログを書いているのだ。

オーベンはオーベンで全く病棟に顔をださない。

どこでなにをやっているのだか。。。

昨日までの熱心さはどこへやら。

やっぱり回診がないと病棟へこないものなのかな。

それにしても昨日はスッチーはお高かい雰囲気だった。

いかにもスッチーという感じで、

感じのいい子はすくなかったなぁ。


まあ、次に期待かな(^^)




教授回診終了!!

やっと昼ごはんを食べてきましたー。


今日の教授回診は長かったですぅ。。。

12時過ぎに終わるはずだったのだけど、

ある症例で、火がついてしまって、、、

さらにプレゼンする研修医が、結果的に油を注ぐ感じになって。

エンエンガクガクと一時間半も、教授の質問攻め。

あーーー、疲れた~。


そう聞くと、すごく熱心な感じに聞こえるけど、

聞く質問は教授の研究テーマに関することなんだな。

それ以外はパスパス!って感じで。

ほとんど興味を示さない。


回診のポイントは、的確なプレゼンをして、スムーズに終わらせること。

ただ研修医が要領が悪いと、ドツボにはまってしまって、

今日みたいな結果になるのだ。


患者さんにとってプラスはあるか、といえば

プラスマイナスゼロかな。

マニアックな話が治療に反映されるかといえば、

長い目で見れば10年後とかに反映されるかもしれないけど、

いま、目の前にいる方には関係ないことが多いかな。


しかもその教授の一言のおかげで、しなければいけない検査が何個も増えたりするし。

大学は研究機関だからといえばそれまでだけど、

なんともいえない複雑な気分になりますね。。。


まあ、終わったことだし、しっかり残り働いて、今日は早めにテッシュー。


夜は青山で、インターのスッチーとお食事会♪

かわいい子くるかなぁ。

教授回診

は~い、こんにちは。


明日はなんと!!!

教授回診です。

毎週水曜日午前にやるのである。

教授をはじめ、講師陣もほぼ全員参加。

医局の毎週行われる一大イベントっ感じかな。


だから週が始まり、火曜日になると病棟全体がソワソワし始める。

やはり教授回診を中心に動いている感じである。

さすが大学病院、まさに大学病院である(^^;


普段は全然病棟に顔をださない、オーベン(上司)やチューベン(研修医の兄貴的存在)は病棟に現れ、

受け持ち患者さんの状態の把握に精を出す。

雑用におわれている忙しい研修医を捕まえて、

「○○さん、状態どお?」

とか

「△△さん、プレドニンの量どうなっている?」

というようにである。

研修医はたまったものではない。

ただし医局の世界は、まさに縦割り世界。

下克上はないのだ。

しかも研修医レベルで上司に逆らうと、完全にはぶられてしまうのだ。


そっちの筋顔負けの怖い世界。

それが白い巨塔の世界なのである。



腹痛

腹痛は難しい。


というのも、単なる便秘や胃腸炎から、急性虫垂炎(盲腸)にいたるまで、病気が幅広いからだ。


しかも見逃すと生死にかかわることがある。


最近は誤診で訴えられたりするし、怖いのだ。


その方も着たときは単なる胃腸炎程度かなとおもって、

痛み止めの注射をして、よくなると思っていたけど、

全然よくならない。

盲腸の可能性もある。

しかしここでは緊急手術はできないし、抗生剤を投与して、

もう少し強い痛み止めを使って様子を見てみた。


全然痛みが引かない。。。

さすがにあせってくる。

ここではラチがあかないから、もっと大きい病院に紹介することにした。


ところが電話をかけても、どこもかしこも受け付けてくれない。

体よく、今日は病棟がいっぱいだとか、検査ができないとかで、断られる。

大学病院や大病院である。


とはいえ、逆の立場で考えると、断っていたことを思い出す。

朝方の5時の、急性腹症。怖いですね。


結局11件目!!!の電話で受け入れ先が見つかった。

救急車を呼んで、転送の手続きをした。


かなり難治性の痛みだった。大きな病気でなければいいな。。。




当直にいってきました。

当直から帰還。


今日は土曜日だから、病棟には軽く顔をだしてゆっくりと休養予定。

病棟は研修医君たちがやってくれているのだ。


当直は、安眠のつもりだったけど、かわいいナースにつつかれて寝るどころではなかったのだ。


というのは冗談にしても、昨日は大変だった。


夜中の2時までは完勝ペースで、ほとんど患者さんはこなかった。

たまっていた論文を読破し、いい感じだったのだけど。。。

さて寝ようかと思ったそのときに、呼びだし電話がなった。

プルプルプルーーーーー。


『はい、内科当直です。』


『患者さんからお電話が入っています。』


『もしもし、内科当直です。』


『寝ようと思ったら急におなかが痛くなったんです。』


『我慢してたんだけど、ぜんぜんよくならなくて・・・』


内心これは断れないなと思い。

『いらしてください。』といって電話を切った。


眠れない孤独な当直の始まりだった。


ブログスタート

これから白い巨塔の真実を述べていこうと思う。

なーんて、かたぐるしくしてもしょうがないので、気楽に書いていこうかな。

教授回診や、こわーいナースのことなんかを書いていく予定。


そうはいっても今日は時間がない!!

今日はこれから世田谷にある病院にいって当直だー。


ゆっくり安眠するぞ。