JR上野駅から御徒町駅にかけて伸びる商店街、アメ横。

 

連日大勢の人で賑わいを見せているこの商店街。日用品や食品、さらにはブランド物など、さまざまなものが売られており、思いがけぬ掘り出し物が見つかる場合もある。

 

私はテレビでしか見たことがないが、その奇妙な名前は大変覚えやすい。

一体なぜ、このような名称となったのだろうか。

 

 

 

調べてみると、飴ブームが起きた横丁だからアメ横なのだそうだ。意外と単純なネーミングである。

ただし、この「飴ブーム」は、昨今のスイーツブームと少々質が異なる。

 

 

時は1946年、戦後復興もままならない日本において、アメ横は禁制品や違法品の販売だけでなく、ヤクザや愚連隊などの勢力同士の抗争が絶えない闇市であった。手を焼いた警察は、近藤産業という会社と組み、闇市のど真ん中に合法マーケットを作った。

 

このマーケットは多くの客や商人を呼び込むことに成功し、治安改善に一役買った。そんなマーケットの目玉商品こそが、飴だったのだ。飴が人気を博するにつれ、飴屋は日に日に増えていき、マーケットの大半が飴屋だったこともあるのだという。

 

 

 

食糧難により、食事をとることすら苦労したであろうこの時代において、「お菓子屋さん」が乱立していたアメ横。

ここで提供された甘食は、戦災から立ち直ろうとする人々にとっては、長く感じていなかった「食の楽しみ」を提供してくれる場所だったのかもしれない。