基本的に、アメリカ株の相場は、
とても、分かり易い相場なのだと、おいらは思っています。

ちょうど、25~30年前の香港相場も、
とても、分かり易い相場でした。

特に、おいらのような「順張り派」のトレーダーにとってはね。

おいら、一番良い頃の香港相場で稼いで、
(一度、リーマンショックで、死にそうに成ったけれど、)
その後、本当に良い頃のアメリカ相場でまた稼いで…。

おいらの人生、本当にラッキーな事の連続だったと思っています。
天地神明、感謝する事しか有りません。


想像でしか無いのだけれど、日本株を対象にしたトレードで、
生き残って来たトレーダーは、ほとんど「逆張り派」だと思う。

日本株に関しては、ここ35年間くらいは、
逆張り派で無ければ、生きて来れない相場だったと思う。

相場全体の形として、息を吹き返して来たのは、
良く見ても、ほんの、ここ2年半くらいだと思う。


いやいや、日本株の事を、どうこう言うつもりは有りません。
あくまでも、おいらの対象は、アメリカ株です!

最初に書いたように、
アメリカ株は、とても分かり易い相場です。

第一に、相場全体の動きが、分かり易い。
今が「買い時」なのか、「売り時」なのかが、とても良く分かる。

なのでね~、頻繁にトレードする必要が無いのです。

買い時に成ったら、ホールドするか、買っておけば良い。
逆に、売り時に成ったら、売るか、ホールドしておけば良い。

全然、慌てる必要は有りません。
常に、ゆったり感覚の、安全安心システムなのです。


でも、何もかにも、全てが分かり易いのかと言うと、
そうでも無いのです…。

これは、アメリカ株だから、そうだと言う訳じゃ無くて、
どこの市場に於いても、そうなのかも知れないのですけれどね…。


やっぱり、市場に寄って、
難しい部分は、有るんだと思います。

アメリカ株に於いて、それが最も顕著なのは、
医療保険セクターなのだと思っています。

アメリカの医療保険セクターは、世界的な観点からすると、
現在のアメリカ株で珍しい、かなり異常な世界です。
(この事は、3~4年前に、集中的に書いたんだけれど…)


医療保険セクターへの投資は、
アメリカ株の初心者には、おススメしません。

ユナイテッド・ヘルス(UNH)の、2Q決算。

この内容を、きちんと理解出来る人は、
個人投資家の中では、ほとんど居ないと思っています。


アメリカは、日本のような、国民皆保険制度では有りません。
保険に加入するかどうかは、個人に任されています。

日本のように、政府が保険している訳でも有りません。

民主党は、いずれかには日本のような、
皆保険制度を目指していると言っていますが、
それも、どこまで本気なのかは、さっぱり分かりません。

保険を実施しているのは、民間企業です。
保険が必要な人は、保険会社と契約する事が必要なのです。


一方で、メディケア(高齢者や障害者向けの医療制度)や、
メヂィケイド(低所得者向けの医療制度)が、有ります。

これは、連邦レベルでの制度です。
でも、保険の実施者は、連邦政府では有りません。

つまりね、制度だけは作って置いて、
実際は、医療機関や保険会社に投げているのです。

これが、第一の問題。


次に問題なのは、薬剤費の問題。

薬剤費が、いくらに成るのかは、
製薬会社や、ドラックストアが、勝手に決める事は出来ません。

PBM(薬剤給付管理)と言う制度が有って、
ここで、薬剤費の値段が決まるのです。

ちなみに、この制度は、州レベルの法律の規定なので、
同じ薬剤でも、州によって価格がかなり違います。

こう言う前提条件の上で、
医療保険会社は、戦っている状態なのです。


ユナイテッド・ヘルスの2Q決算、
予想以上に良かったと、おいらは評価しています。

アメリカ株の専門家で、そう言う判断をする人は、
かなり、少ないと思う。

大統領選挙で、今のところ、トランプ氏が有力な事を、
無視したとしても、それでもまだ、有力だと思う。


今晩の、買い銘柄候補は、ユナイテッド・ヘルスです!
 

 

 

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