きよし君の家の土間を抜けて、納屋に行こうとすると、
珍しい事に、おばさんが家に居た。
普段は、畑に出ている事が多くて、
家には余り居ない事が、多かったのだ。
「あら~、のり君、
今日はね、きよしは、新井に行っていていないのよ」
その事は知っていたんだけれど、
何て言ったら良いのか迷って、ちょっとぐずぐずしていた。
「そうだ、のり君、
小茄子のからし漬けを食べる?」
「はい、頂きます!」
と、おいらは言った。
この地域の、冬の間のおやつは、
野沢菜漬けの一択なのだった。
どこの家でも、大きな桶いっぱいに、
野沢菜漬けを漬けていた。
冬の間中、ご飯のおかずとしても、お茶うけとしても、
子供たちのおやつとしても、それを食べるのです。
おいらも、野沢菜漬けは、大好物だった。
でもね、さすがに、この季節に成ると、
野沢菜漬けも、そろそろ最終盤を迎えている頃で、
色も黄色く成りかかっているし、味もかなり落ちていた。
これからの季節は、
おやつのゴールデンシーズンを前にした季節で、
夏には、まくわ瓜や、とうもろこしや、すいかや、
ぶどうなどと言った、絶頂期を迎える事に成る。
その合間には、農協には出荷する事の出来ない小さな茄子を、
からしで漬けた、小茄子のからし漬けが担うのだ。
その年に入ってから、まだ一度も、小茄子のからし漬けを、
食べてはいなかったおいらは、単純に喜んだのです。
「まだ、ちょっと漬けが浅いんだけれどね~」
と、おばさんは言った。
本間に上がって、おばさんと向き合って、
小茄子のからし漬けを食べた。
確かに、おばさんが言うように、まだちょっと浅いと思った。
でも、とても美味しかった。
「のり君、おばさんの胸を触りたいんでしょう?」
「い、いえ、そんな事は無いです」
「のり君、さっきからずっと、
おばさんの胸ばっかり見ているでしょう?
分かるのよ」
「いや、そんな事、無いって…」
「そんなに、おばさんの胸を触りたいのだったら、
触ってもいいのよ」
そう言うと、おばさんは、おいらの左手を掴んで、
自分の胸に、グイグイと押し付けたのだった。
「どう?
これで満足した?」
「いや、だから、そんな事、無いんです」
「のり君、女の人とキスした事は有るの?」
「いえ、一度も無いです」
「女の人と、キスしたいんでしょう?」
「いや、そんな事、…」
おばさんは、おいらに覆いかぶさるようにして、
キスをした。
おばさんの、ぬるっとした舌が、
口の中に入って来て、舌と舌が絡み合った。
「ねえ、どうだった?」
「心臓が、ドキドキしました」
おばさんは、ズボンの上から、おいらのモノを握った。
「すごく、大きく成っているじゃないの。
いつも、こんなに大きいの?」