前回は『江戸と大阪』との出会いについてお話ししました。
しろあです。
今回は本題である、”日本人が実は相場に強かった!” というお話しにうつりますが。
その前に、私はずっと疑問に思っていたことがあるんですよ。
なぜ日本は文明開化の際、急速に異文化を受け入れ、
金融系の仕組みを瞬間的にベースとして取り入れることができたか?!
詳しい方は難しい説明をするんでしょうが、一般的には「渋沢栄一が凄かったね」で終わる話です。
ですが、ひとりの偉人の超人的な働きで終わらせるには、ちょっともったいない議題です。
そもそも新しいルール、文化を取り入れるってなると、絶対反発が起こります。
今の政治をみていてもよくわかると思いますが、与党は必ず野党の反発を食いますよね。
それは当たり前で、全員一致でいい施策というのは滅多になく、利権が脅かされる人がいるから。
今までおいしい思いをしてきた人が、ルールが変わって儲からなくなったら
「もう楽できないやん!」って嫌がる人が必ずいるってわけ。そりゃそうだ。
だから利権が脅かされる人は相手の揚げ足をとったり、バカにしたり、
反対勢力を増やして力をつけたりと躍起になって頑張ります。
政治の本懐である ”最大多数の最大幸福” という基準で考えれば明白な話も、
いち利己的な幸福が脅かされると論点をずらしてくるのが日本の政治の問題点なわけですな。
戦後までは政府の絶対勢力が確かにあった。
だから、「是!」 と言えば反論があっても 是! となり反論の余地はなく、
反論する者は罰せられてましたよね。是! をいう人もたまに暗殺されましたがね。
それでも日本全体をぐいっと大きく変化させるスピード感ははやかった。
それは間違いない。
だから明治維新の近代化は急速にすすんだか? と言えば否。
現在の日本人は非常に投資についての知識がなく、ほぼギャンブル同等で考えてる。
そんな金融知識が稚拙な民族が、どうしてヨーロッパ式の金融システムを導入できたのだろう??
その答えが『江戸と大阪』を読むと明らかになってきます!
江戸時代。日本ではすでに ”物に対する価値” の概念があり、政治もお金の流れで管理されていました。
お金……小判や銭など、今のお金として分かりやすいものもありますが、
現在のお米など物品も金としての価値を有し、お殿様の収入はお米の量、”石高” で表現されてましたよね。
加賀百万石の前田家はそれだけ政治が上手で繁栄してたんだな、とわかるわけです。
江戸時代の文化の中心は幕府のある江戸と、商売の中心地である大阪にありました。
今の日本のように情報が全国に共通に、瞬間的に共有されているものじゃないので、
その土地その土地で価値や文化に差異が生まれます。
となると、江戸と大阪で同じものでも物の価値に差ができる。
江戸と大阪では同じ日本とは言え、”貿易” の概念ができるわけ。
そうなると、相場でやりとりをするので、”そろばん” が必要になり、
結構細かな計算、やりとりをしていたのですねぇ。
先に申しましたお米のような ”お金のような価値のある物品” には、
他に油もありました。
現在の感覚ではなんか違和感がありますが、
夜に灯をともす油は生活必需品だったんでしょうね。
そうなると商人はもとより、政府、武家、庶民にかかわらず、
生活にはお金が用になるのでどうしても計算、やっぱりが必要になる。
今よりも不安定な収穫となれば、その年による相場だって異なる。
江戸と大阪で貿易がある。(実際には九州でも物価は違ったと思います)
となると、相場の管理がなされるわけで。
この時にすでに証券会社と同じ機能を担う人がいるわけです。
となれば、相場で儲ける人がいて……。
実際、当時から ”株” は存在しておりました。
外来由来ではなく、金融技術を輸入した際に、日本にあるのと同じやんってあてた言葉なんですね。
つまるところ、日本人は今の現代人よりも一般的に相場に詳しかったんです。
江戸時代に数学パズルが庶民の間で流行ってたんですけど、
(素晴らしい問題に関しては、今も絵馬に問題を書いて、それが神社に奉納されてたりします)
それだけ日本人は下々から数学に強い人は多かった事実があって、
それも生活の中の必須技能の中に相場への理解があったから、
案外身近だったからということがうかがい知れます。
なるほど。西洋文化が入る前から日本人は投資に強かったんだ。
だから明治維新、銀行ができ金融システムがあっという間に普及したんだ。
日本版の相場システムを西洋版に置き換えバージョンアップさせるので、
案外障害は少なかったんですね。
さて。
私が問題視するのはここなんですけど。
ではなぜ今の日本人は、簡単に詐欺にあったり、
金融機関から簡単に退職金を搾取されちゃうくらい投資に弱いのか?
とある金持ちの家訓に「株には手を出すな」というのがある、って話があるんですけど。
なんかわざと投資に関してマイナスイメージを植え付け、
学校でも投資を教えず、一般人に投資を学習する機会を奪っていったような気がします。
私は幸い投資の才能に恵まれたのですが、
そんな難しいことではないので、もっとみんながきちんと正しく投資を理解して、
もっと豊かな、お金に困らない生活を手に入れていければいいのにな、と思ってます。
日本人はそもそも投資に強い民族だった! と私は思ってますからね!