白鴉(shiroa)のビバラムービー

白鴉(shiroa)のビバラムービー

~~映画生誕100周年に灼かれたバカの映画遍歴
& アマチュア作家 平塚白鴉のおバカで役立つブログ

みんな大好き、食べ物の話だよ。

 

しろあです。

 

先日、ガストに行きました。

仕事の関係で、職場の仲間との食事で仕方なかったんですけど、

やっぱり出てきた料理は残念極まりない内容でした。

値段を考えればもちろん贅沢は言えないし、いいんだけどね。

 

それでも昔はもっとまともな料理がファミレスでは食べることができただけに

残念だなぁと思ってました。

 

そんな折り、久々にびっくりドンキーに行ってみたよ。

昔、ステーキを注文して苦い思いをした経験がありますが、

逆にその経験は

 

 まともなステーキハウス以外でステーキは食べてはいけない

 

という教訓を与えてくれましたので感謝してます。

また、この考えは間違いないと確信しています。

……じゃ、まともなステーキハウスってどこ? っていう説明はまたの機会に。

 

ステーキは残念だったけど、二度と食べないんだけど、

それ以外ははずれ無しで料理を楽しませてくれるのがびっくりドンキー。

 

今の時期はメンチカツを提供していたので、せっかくだから注文しました。

 

なんとなく、以前に比べてプレートが寂しくなった気がするけど、

きっと気のせいでしょう。もしかしたら大きくなったのかも。

だって、

 

 ハンバーグはちゃんとボリュームあるし、サラダもいつもどおり。

 

量的にはまったく問題はありませんでした。Mでしたけどね。

 

今回は運転の心配もなかったので、せっかくなのでビールを。

またこのオリジナルのクラフトビールは美味しい。

大ジョッキで900円。フライドポテトのおつまみをセットでつけるとプラス100円。

1000円でおつまみとお酒を楽しめる。

 

このポテト、正直あまり期待してなかったんだけど。

 

ポテト自体は特別ではないけど、きちんとサクサクしていて美味しい。

それよりも、つけあわせのケチャップとマヨネーズが素晴らしい。

ケチャップにトマトの塊が少し残ってて、もはやトマトサラダ。

マヨネーズはサラダに乗ってるちょっとブラウン掛かった、あのブニュッとしたやつ。

 

 普段、フライドポテトでマヨネーズとケチャップがついてきたら、

 少し使う程度で残しちゃうんですけど、

 びっくりドンキーでは全部使い切っちゃいました。カロリーは無視です。

 

ビールは正直足りなくなることを想定してたけど、思った以上に量があって、

おつまみのみならず、きちんと食事を食べきるまで残ってました。

 

 すべて食べ終わって、最後の一口ぐびっといけたのは良かったですね。

 

もちろん飲み方のペースもあるんですけど、食事の塩っけなどによって

たくさん飲んじゃうこともあるじゃないですか。

ハイボールなんかは氷が多くて、「あれ、もう終わったの?」ってあるじゃないですか。

だからせっかくだから追加で1杯注文するか、ってことはよくあるけど(ってか店としては狙いじゃないの)

 

 びっくりドンキーはちょうど良かった。

 

最後にハンバーグとメンチカツの話を。

提供されたプレートのハンバーグとメンチカツ、見た目の大きさ、ボリュームはOK。

女性だと多いと感じるんじゃないでしょうか。

どちらも形は ”セントラルキッチンで大量生産されましたよ” という形をしてるんだけど、

食べてみての味は ”きちんと丁寧に作ってますよ” というものでした。

う〜ん、大量生産だから味が劣るわけじゃない。きちんと作ると美味しいものができるのだ。

それをしっかりとびっくりドンキーは証明してくれた気がします。

 

他のファミレスに行くよりも、単価は少し高めかもしれない。

けれど、

 

 きちんとおいしいものが食べたい!

 

という要望に答えてくれるのはびっくりドンキー。

逆に、ガストなどのコスパ重視のファミレスにいき、味にがっかりするくらいなら、

少しでもお小遣いを足してびっくりドンキーを選択したほうが満足度は高いでしょう。

 

さすがにいつも行ってると飽きるかもしれないけどね。

たまに(うちの場合は2年に1度くらい)ならばいつも新鮮においしく楽しめる。

 

いいファミレスだと思います。

証拠金維持率を高く保つことがコツでした。

 

しろあです。

 

4月の末からペソ円は急落。

ただの急落ならいいんだけど、サブプライムローンや、コロナ禍並みの

世界的経済危機レベルでの急落、短期で約14%も下落するというのは、

レバレッジを使って投資をするFXトレーダーには危機的状況でした。

 

実際、かなりの人が強制ロスカットで多くの財産を失ったのではないかと想像します。

 

しかしながら私の投資法はそんなときの緊急避難策もきっちりされているので、

強制ロスカットの不安はありませんでした。

 

 それでもこの下落はどこまでいくのか?!

 予測した底についたが、この底を割ると流石に緊急事態か?!

 

と、見えない先行きで久々に眠れなくなりました。

が、そんなときは増資して証拠金維持率を高めておけば絶対安心なので、

夜中にぽちっと増資。ゆっくりと眠ることが出来たのでした。

 

後半はしっかり右肩上がりの回復基調になってきたため、

今は突っ込んだ緊急避難の増資も銀行口座に戻し、正常な運用をしています。

 

そしてそんな波乱の中、

 

 6月の結果は 4.1%の利益でした。

 

これが私の投資法の一番の強み。極論、経済危機が訪れたって安定した利益は出る。

3%くらいかな? と思ってたけど、4%台に乗ってたのは驚きでした。

 

7月ものんびりと殖やしていきたいと思います。

 

久々に、まじめに役立つ情報を書く気がします。

 

しろあです。

 

ポッドキャストを聞いてますか?

私の住んでいる地域は電波の障害があるのか、

電波塔から近いにも関わらずバリバリ雑音が入るんですよね。

 

その関係でラジオはradikoを車につないで聞いてます。

オンデマンドなんで好きな番組をフルで聞けるところも気に入ってます。

 

そんな中で、一週間のラジオの視聴を消化した時に何を聞くのか?

ということろでポッドキャストを利用しています。

 

基本的には都市ボーイズの ”都市ミナティ” を利用してたんですけど、

今まで使ってたポッドキャストアプリが使えなくなる関係で、

 

 さて、どのアプリでポッドキャストを聞くか

 

といくつか試した中でAmazonMusicがありました。

そしてついでに昔聞いていた ”COTENラジオ” という番組も検索してたんですよね。

 

 

COTENラジオとは、歴史をテーマにしたトーク番組で、

社会の授業とはまったく違った切り口で面白く、わかりやすく紹介してくれる番組です。

進行は元よしもと芸人なだけあって、聞きやすくうまい。

歴史を紹介する二人はスタートアップベンチャーのコンサルタントをしているような

人なので、歴史とビジネスを紐付けて解説してる部分があり、

それが現在と過去との関連性が見える具体的な例であるとともに、

仕事を経営する、リーダーシップを発揮する、

仕事をしていくことに関する知識やモチベーションにもつながるという

 

 歴史が詳しくなるだけじゃなく、仕事もできるようになっちゃう内容です。

 

ポッドキャストで賞を受賞しているくらいの人気番組なんだけど、

ポッドキャスト提供アプリって、それぞれで過去100本しか聴けないとか不便なところがあるんです。

でも、AmazonMusicのCOTENラジオは、過去回の番街編(おまけ)も含めすべてが網羅。

しかもただの時系列順じゃなく、テーマ別で別れているので、

 

 自分が聞き返したいテーマを絞って繰り返し聞く

 

なんてこともやりやすい。

素晴らしい。

 

なお、COTENラジオはYoutubeでも聞くことができますので、

テレビやタブレットでコンテンツを消費するタイプの方はこちらが便利かも。

 

前知識として、

歴史好きはより深く、より新しい事実を知れるきっかけになるし、

まったくの歴史知識ゼロ、歴史アレルギーの方でも

 

 エンターテインメントとして、意外性のあるドラマが楽しめる

 

感覚で十分楽しめます。

何より別にテストとかないし、名前も年代も覚える必要はありません。

 

 なるほど、こんな感じのことがこれくらいの時代に起こってたんだ。

 

それがわかるだけでも十分あなたの知識としてはプラスになってますからね。

勉強ではなく、エンターテインメントとして楽しんでいただきたいと思います。

 

で、気がついたら人生の役に立ってる、みたいな感じですよ。

 

せっかくなので私ははじめから聞き直してます。

以前聞いてた内容でも十分に楽しめるし、より理解が深まるから繰り返聞くのも楽しい。

あなたもまだ聞いたことがなければ、是非利用してみてくださいね!

デスゲームは、海外より日本の方がうまいかもしれませんね。

 

しろあです。

 

前回はアメリカのデスゲームでしたけど、今回は日本の作品です。

漫画原作、すでに完結していたようですね。

大人気連載中の作品となると、構成が難しくなりますが、

その点ではやりやすかったかもしれませんね。

 

 謎の鍵が世界に99本ある。

 この鍵は紀元前の昔から存在する。

 その鍵を手にしたものは幸運になる。

 

 この鍵を使うと相手と対価を負ったゲームを行うことができる。

 そのゲームを取り仕切るのは悪魔。

 悪魔はゲームを提供し、そのゲームを公平にジャッジする。

 

 勝者は鍵とその対価を手に入れる。

 

という設定にドラマが乗っかってストーリーが展開します。

Panic同様、決して殺し合いのデスゲームじゃないんですよね。

もちろん、命を賭けることも可能ですが。

 

第1話からとても残念なことに駄作の臭いがぷんぷんしており、

ゲーム自体もたいして面白くなかったので

 

 やばいかも。

 

と、今回も思ってましたが。我慢して見てみました。

キーキャラクターとして登場するギャンブラーがいるのですが、

彼との戦いから途端のドラマは面白くなります。

 

○五印一当(第3話)

5つのマークが3枚ずつ、合計15枚のカードがあります。

そこから1枚、ゲームマスターがカードを抜きます。

プレイヤー2人には3枚ずつカードを配られます。

 

先行、後行に別れ、それぞれのターンで

プレイヤーが抜き取られたカードを予測し宣言する、というゲーム。

 

自分のターンでは任意のカードを開示して、新しいカードを山から得ることができます。

ただし開示したカードは相手も見ることができるので、場合により不利になります。

 

オリジナルゲームが来た! しかもなかなか面白いぞ!

主人公も、相手のギャンブラーもなかなかの切れ者で、

それぞれが罠を張ったり、仕掛けたり。見ごたえがありました。

 

申し遅れましたが、このアクマゲームには、鍵を使ったプレイヤーには特殊能力がひとつ付加されるという特徴があります。

ゲーム中、一度だけ発動できるという制限があるのも面白い。

基本的には相手は自分の能力がわからないので、自分の本当の能力を伝えずに、フェイクで教えてミスリードを誘う、という方法もあります。

素晴らしい点は、主人公の能力は ”物を1分間、固定する” というそれほど派手じゃない能力なところ。

応用はできるけど、微妙でしょ? ちょっとインパクトが弱い。

でも主人公の能力が凄すぎて強いと、こういうデスゲームって面白くないじゃないですか。

やっぱり機転で乗り切って逆転、相手を倒すからスカッとして面白い。

 

その辺のバランスも考えての設定なのでしょうね。

実際、後のゲームでは ”能力、どうでもいいよね” という場面が多々出てきます。

 

その後のゲームも面白いものが続々登場しましたよ。

特におすすめはこの2つかな。

 

○百金争奪(第4話)

 大富豪の手を自分で選択して、一回だけ相手と戦うようなオリジナルゲーム。

○金の銃と銀の銃(第6話)

 強盗、市民を選択して、制限時間内に銃を撃つかの駆引きが熱いゲーム。

 

シンプルながらも、よく出来ていて攻略も含めて楽しめました。

 

ただし、ドラマ部分は面白くない。残念なくらいつまんない。

ま、中学生ならば夢中になって楽しめるでしょう。

 

ストーリー度外視して、ゲーム部分だけでも十分面白いので、

まずはこの3つのゲームだけでも見てみてください。

 

……面白いと思ってはじめから見始めるとちょっとガッカリするかもですが(汗)。

ようやく書き上げました。

 

しろあです。

 

『ある寒村のドラゴン退治』、ようやく脱稿しました。

全部で42話分です。だからあと30回続くわけですね。

ある程度反射神経で書いていて、読み返してなかったりしたので、

今、読み返しながら細かなミスを修正してます。

すでにブログでアップした分にもミスがありますが……まぁいいでしょう。

 

ではでは、前回はこちらです。

今回は村の祭りの再開という喜ばしい話と、次なる苦難の予感。

ではどうぞ。

 

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◇537年 1の月 宵超しの祭と不穏な仮説

大晦日、3年ぶりとなる宵超しの祭が行われた。
この日は1年間の感謝を土地の神に捧げる。
村人は春までの貯えを残すと、基本的にはそれ以外の財を祭壇へ捧げるのである。
その捧げものは年を越すと村の者で平等に分け与えられる。

小さな村とはいえ貧富の差はある。
富めるものは施しを与え、貧しきものは布施を受ける。
小さな村だからこそ助け合う精神が大切であるこの祭りは、
村の者の哲学の中心と言えるやもしれない。

しかし年が明けて7の日を過ぎた時、悲報が届いた。
竜の穴の近く、ドラゴンを捜索していた若者の足が見つかったのだ。
体は持ち去られたか、食われたか。
被害者が出たことでドラゴンの捜索は一度打ち切られることとなった。
そして村の顔役が集まり、会議が行われた。

そこへ監視役のひとりがやってきて、考えを述べた。

 足は竜の穴の近くで見つかった。
 昼間、もう一匹のドラゴンは竜の穴近くにいるのではないかと仮定する。
 ではドラゴンは何をしているのか。
 竜の穴の奥、卵を温め守っているのではないか。

この仮説はその場にいるものを、絶望と恐怖に陥れた。
もしそれが本当だとしたら、ドラゴンは繁殖していくだろう。
今はなんとか2匹分の贄を準備し、村を維持する力はあるが、
今後3匹、4匹と増えた時、時期に限界は訪れるだろう。
そうなれば、村は破綻する。
維持しているどころか、土地を去る決心をしなければならない。

この最悪の状況を避ける為にも、卵が本当に存在するのか、
それを確かめねばならない。

決死の捜索隊は、竜の穴周辺に基地を設け、
竜の穴へのドラゴンの出入りを確認することとなった。
そして必ず二人一組で行動することとし、
有事の際には指笛を用い、村へ伝えられるようにしたのである。

デスゲームに求めるもの。それは機転です。

 

しろあです。

 

AmazonPrimeで見られるオリジナル作品を見ました。

いわゆるデスゲーム系の話。

日本製のデスゲームと、外国製のデスゲームではちょっとクオリティが違いますよね。

ぶっとんでるといいなと思いながら楽しみに見てみました。

 

 何もない村。退屈な村。

 村人みんなが知り合い、そんな居心地の悪い村だけど、

 ひとつだけ盛り上がるイベントがある。

 

 高校を卒業して約1ヶ月の間行われるイベント、”PANIC”。

 

 その年の卒業生のみ出場資格が与えられる。

 参加者はゲームを行い、点数を稼いでいく。

 決勝まで残り、勝利したものは多額の賞金を得ることができる。

 

基本的にこのイベントで行われるゲームは殺し合いではないのだけれど、

昨年のイベントの中で2人の死者が出たことで、大人たち、警察も警戒してます。

基本的にはこのゲームは若者たちの秘密のイベントで、

運営側の人間も秘密にされていて、誰が企画して準備しているかもわからない……。

 

 という設定なんだけど。

 

はじめはなかなかに面白い設定だと思ってたけど、

思いっきりPANICというイベントがみんなに知られており、全然秘密じゃない。

警察も無能で全然イベントを止めることができない!

この辺のつくりは実にずさんでダメダメでした。

 

まぁ、それには目をつぶるとして。

肝心のゲームはどうだったのか。

 

 高いところから湖に飛び込む根性だめし。これはゆるい。

 高いところを命綱無しで渡る根性だめし。……これは怖い!

 ひとんちに侵入して、その人の所有物を盗んでくる。

 幽霊屋敷に入って謎を解く脱出ゲームに挑む。

 目隠しで危険な線路を歩く。友達の暴露話をすると助けてもらえるぞ!

 

と、いろいろゲームがあって。

微妙なものもありつつも、なかなか興味深いものもありました。

ただ残念なのが、それぞれのゲームは ”おもしろそうだよね” というレベルで終わっており、

そのゲームをいかに攻略するか、という知恵を絞る、機転を利かす、ライバルと駆引きをする、騙し合う、などなど。

そんなデスゲームで期待するものがほぼ皆無です。ほんと、そこが残念。

 

ドラマ部分も非常に雑です。

ただ、ゲーム内での駆引きなどは少ない分、ドラマ部分ではいろんな駆引きはありました。

登場人物それぞれ、裏側があって、ほんとうに相手を信用していいのかどうか?!

基本的には推理しての予測は不能で、”あっそ”と思いながら見てたんだけど、

あまり深く考えず、どんでん返しが多い作品が好きな人には楽しめるかも。

 

ゲームの運営側の謎、黒幕、昨年起きた死亡事故の真相にも迫ります。

 

思い返せば内容は盛りだくさんで頑張ってるんですけどね。

正直、1話目を見て「これ、やばそうなヤツやな」と思った私の直感は当たってました。

 

ということで。

基本的にはハズレのデスゲーム系ドラマです。

ただし問題は ”ツッコミどころが多すぎる” ということで、

あまり深く考えずにあっさり楽しむならばそれほど悪くはありません。

なんなら、中学生くらいの子は夢中で楽しめるかもしれませんよ。

 

……R16か。中学生、見れないやん!

実写化制作の発表当時から物議をかもしてました。

 

しろあです。

 

漫画、アニメで大人気だった『幽☆遊☆白書』。

それがNetflixで実写化されましたね。

そもそもそれぞれのキャラのファンが多い、ということは、

固定観念が強くてどんな俳優が演じても ”イメージが違う!” と文句が出そうですよね。

 

実際、実写化する! 俳優が決まりました!

というタイミングですでにブーイングはすごかった記憶があります。

 

ま、そんなことはどうでもいいので。

問題は内容ですよ、作品が良ければいい。純粋に評価しましょうよ、って話です。

 

全部で4、5話くらいでまぁまぁ見やすい尺だったこともあって見てみましたよ。

おそらく漫画でも一番盛り上がる暗黒武術会篇までやるかな、って感じでしたが、

そもそも

 

 クラマ、ヒエイとの出会いからなど描くならば、土台無理な話。

 

いろんな意味で物語はぎゅっと凝縮されており、

うまくまとまっていたと思います。

 

驚いたのはアクションシーンと、そのときのCGの使い方。

CGで描かれる妖怪はCGとわかるレベルなんですけど、

実際の車などの物質、主人公たちとの戦いが、本当に行われているような、

そんな実在感があります。

作品がはじまってすぐにユウスケが車に轢かれますが、

そのシーンも特にカット割りせず轢かれてふっとぶ映像を見せてます。

かなりのVFX技術の高さがうかがえます。これだけでも見る価値あり。

 

無駄なカット割りがない分、スピード感があり分かりやすかったかなと。

 

また、漫画で幽☆遊☆白書を読んで面白いと思っていたのは、

人間が妖怪を捕まえて虐待してたりするシーン。

 

大抵の少年漫画では、出てきた妖怪は人間の上に君臨する強い存在だから、

人に害を加えるシーンを描くことが多いけど、

 

 人間が逆に妖怪に害を加える、という設定は新鮮でした。

 

この設定一つで正義と悪の二元論から、倫理観で考えさせられる物語へ深みを与えてます。

これはドラマでもきっちり踏襲。

 

最期のトグロとの戦いでもそうですが、最終的にはそれほど面白い作品ではなかったですが、

 

 幽☆遊☆白書の大事な要素は凝縮してたな、と思います。

 こと、この尺に収めているのは大したもんだな、と。

 

ストーリー部分、戦いの決着の付き方など、結局”ご都合主義”な”奇跡”が感じられるのは

マイナス点ですが、

 

 それ以外は良かった点が多かったように思います。

 

個人的にはクワバラに注目して楽しむのがおすすめです。

ここだけは漫画を超えてるかもしれません(笑)。

弁論家はやっぱり口がうまい。

 

しろあです。

 

動物寓話でおなじみのイソップですが、人間がテーマの話もあるんですよね。

その中から面白いもの、興味深いものを紹介しております。

ちなみにナンバリングの『Hausrath』は底本となる書籍の掲載番号。

バッハやモーツァルトも楽曲には作品番号が打たれてるでしょ?

クラッシックの作品ナンバーと同じく、

イソップ寓話やグリム童話は底本によりナンバリングされてるんです。

これが作品を調べるとき、より深く調べたい時に役立つのでタイトルに入れております。

 

今回は『弁論家デマデス』というお話。

ではいってみましょう。

 

 政治家であるデマデスが弱体化した国を救うべく、民衆に演説を行っていた。

 しかし民衆はデマデスに聞く耳を持たず真剣に話を聞かない。

 そこでデマデスは皆に向かって言った。

 「さて、ここでイソップ寓話でもひとつお聞かせしようか」

 すると皆は興味を持ち、デマデスの話を真剣に聞き始めた。

 皆の了解を得たデマデスは語り始める。

 

 「女神デメテルと燕と鰻が旅をしていた。

 小川にさしかかったところ、燕は空へ飛んでいった。

 鰻は川に潜った」

 

 そしてデマデスは黙った。

 なかなかオチを言わないデマデスに焦れ、ある人が言った。

 「で、デメテルはどうしたんだ?」

 デマデスはこう答えた。

 「お前たちにご立腹である。

 国の大事に真面目に話も聞かず、

 イソップ寓話なんぞを聞いてるんだからな」

 

いかがでしょうか?

なかなかに基調で面白い話だったと思います。

 

この話を読んで私は ”イソップ寓話は当時のエンターテインメントである” というのを知りました。

今の映画や漫画、テレビのバラエティ番組のような娯楽だったのでしょうね。

そもそもイソップ寓話自体、本物のイソップが語ったという確証はなく、

民衆の間で広がった教訓付きの小話をまとめたものです。

日本の昔話のように、その話は存在するけれども作者不詳なんですよね。

 

紀元前当時の民衆の中では「俺、新しいイソップ寓話仕入れたぜ」と言うものがいれば、

その話を教えろ教えろと皆が集まりワイワイ騒いでいたんだろうと想像できます。

作家の才能のあるものは、オリジナルの話を創作してたかもしれませんね。

 

なんとなく、現代の都市伝説にも似てますね。

 

そういう訳ですから、作品自体が基本的にフィクション。

この話の場合、話の中にさらにイソップ寓話が登場するという「物語の中の物語」、”劇中劇”という構成になっています。

少し難しい言葉で言えば”二重虚構”。紀元前ですでにこの手法が使われていたのは驚きでした。

 

ということで。

基本的には ”お前らちゃんと俺の話を聞け” という説教なんですが、

文学的な見地からかなり面白い作品だと私は思っております。

 

ではいわずもがなですがこの物語の教訓にいってみましょう。

 

 このように大切なことをなおざりにして、快楽を選ぶのは考えの足りない人である。

 

ではまた次回をお楽しみに。

意外にもドラゴンのお陰で村が経済的に潤うことに。

 

しろあです。

 

前回はこちら。

ドラゴン観光が始まり、その成功から儲かりそうな匂いを嗅ぎつけた

市は村に援助して自分のところも利潤を稼ごうとします。

 

さてどうなるでしょう?

 

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◇536年 11の月 村の発展、人口の増加

人が動くとお金が動く。
活気が出てくると好循環が生まれる。
小さな寒村は、にわかに賑わい、人口が増えていった。
住宅が間に合わない為、木を伐り葉を重ねて簡易的な住まいを建てた。
その住まいを見た老人は、まだ村と呼べないころのことを思い出し、
昔を懐かしみ涙を浮かべていたという。

ドラゴン観光が軌道に乗り始めると、
垂涎とばかりに市の村への投資はより熱を増した。
歩いて3日かかる山道を整備し、道を作り始る。
最終的には馬車を通し1日で往来ができる計画である。

市の要請により村の敷地拡大も進められることになった。
木を伐り平地を広げ、そこに住宅、本格的な宿屋、
旅行者の遊興に賭博施設を建設する予定も持ち上がった。
村にも木こり、建築士は居るがそれほど多くはない。
市はお金を出すとともに人も手配し、
537年度内での人口150人、30名収容可能な宿泊施設、
2カ所の駅、賭博場1施設の完成を計画した。
尚、駅のひとつは市と村をつなぎ、ひとつは村とドラゴンの観測所をつなぐ。

村人はそれぞれ収入、食事、休みが安定。
村も財に余裕が生まれてきた。
未来も明るい。
そこで今年の年末は、久しぶりに宵越しの祭りが行われることとなった。
市からの労働者も招き、過去一番の盛大なものとして企画が進められた。

――そんな折、やや不安を煽る情報が舞い込んできた。
昼間は丘の巣で眠るドラゴンであったが、11の月に入り一匹姿が見えなくなった。
2匹のドラゴンは、やや体表の鱗の色が違う為識別が可能であるが、
どうやら数日毎に交代して丘の巣で眠っているらしい。

では、昼間巣にやってこないドラゴンは何をしているのか?
監視役班の緊張は高まった。
今までは昼間2匹巣に戻っているのがわかったため、森に潜るのは安全と考えていたが、
一匹の所在が不明な為、昼間とはいえ会敵する危険が伴う。
しかしそのまま放っておくわけにもいかない。
不明な事案は、不安を募らせるものである。

監視役の中から森に詳しいもので決死の捜索隊が組織され、
もう一匹のドラゴン捜索が開始されることとなった。

 

数学の『対数』で習った基礎知識です。

 

しろあです。

 

工業高校のバカ学校出身のおはなしをしています。

学校に通っているときには気づかないけど、

違う高校に通う友人と話した時にそのカリキュラムの違いを知り驚くことがありました。

 

 そもそも、普通科と専門学科では違って当たり前ですよね。

 

ということで。

前回は『遺産相続の計算』についてお話しましたが、

今回最終回は『ログ1はゼロ!』というキーワードについて。

……なんだそれ? って思うと思うけど、まぁ、読んでください。

 

これは高校1年でお世話になった数学の先生の話なんですが。

最初の授業でこんなことがありました。

 

先生が教室に入ってくる。

日直が号令をかける。

 

きりーつ! ……ここでみんなだるそうに立つ。

れい! ……みんなばらばらに頭を下げはじめた、

と、ここで異常事態が発生する!

 

 「ログ1はゼロ!」と大声で発し、キレのある礼をする先生

 

クラス中がどよめく。

 

 ちゃ、ちゃくせき〜。

 

混乱しながらもなんとか日直がいうと、みんなはざわざわと笑いながら席に座った。

「ろぐいちはぜろ、ってなんなん?」

ヤンキーが先生に聞く。

先生は答える。

 

 おまえらな、数学これから教わるけど、卒業したらほとんど忘れるやろ。

 進学校でもないから余計や。

 でも、授業のはじめに常に言っとったら、頭にこびりついて忘れへんねん。

 前の生徒もそうやったけど、学校卒業して数年たっても覚えとった。

 だからひとつでも一生覚えておけるように、朝礼でいうてんのや。

 

この先生は常に『ログ1はゼロ』というわけではなく、年度毎に数学にまつわる基礎的な知識を、

一言で言えるものを選んで言っているようでした。

実際、通年を待たず、うちのクラスの誰もが『log1=0』を覚えました。

そして30年以上経っても私がこうして覚えているように、みんな覚えてることでしょう。

 

 けど、この対数計算の log1=0 がどういう意味合いなのかまでは忘れてるかも知れませんが。

 

たまに対数計算する時に役に立つんですよね。

ログの計算って久々にすると混乱する、そんな時に ”log1=0” を思い出し、

「ああ、そうだ、1じゃなく0だから……」

と正しく計算できたことが仕事上で何度かありましたよ。

 

先生、ありがとう。

 

こんな感じで、偏差値最低のヤンキー高校でしたが、

先生たちも必死でみんなに生きるための知恵、知識を教えてくれていたのでした。

 

 

 

……意外といい話で終わった?