今日は、浜松市市制百年記念イベントの一つ、第一回湖北五山巨樹と古木観察会に参加して来ました。
奥浜名湖地域の巨樹・古木を巡るツアです。
NPO法人ラブ・ネイチャーさんのご協力により、各所で解説いただきました。
第一回は、五山のうちの二つ、初山宝林寺、龍潭寺を参ります。
1.初山宝林寺(静岡県浜松市北区細江町中川)。
宝林寺は、江戸時代初期(1664年)に地元の旗本、金指近藤家二代目当主近藤貞用公の招聘に応じていただいた明国の僧独湛禅師によって開創された黄檗宗の寺院です。初山は日本で初めて出来た黄檗宗の寺院という意味です。中国風の建築や仏像などが特徴的です。
住職のお話しによるとお経も中国語で読むそうです。
山門(県指定文化財)から入山し、佛殿(国指定文化財)にて、住職から詳しい説明がありました。佛殿の正面には釈迦三尊像(両脇侍はマハーカッサバ、アーナンダ尊者)、左右の逗子にはダルマ大師と武帝(中国の皇帝)、両壇には二十四天像が安置されています。二十四天の中に、アマテラス大御神像があるのは貴重な神仏習合の名残であります。関帝像があるのはいかにも中国風であります。
山門や本堂の扁額は開祖隠元禅師書の字だそうです。
ヤマボウシ(山法師、学名:Benthamidia japonica、ミズキ科ミズキ属ヤマボウシ亜属の落葉高木)。花は実は真ん中の小さいのがそうで、周りの大きな白いのは苞(ほう)だそうです。白いのをかぶっているのが山法師のようということで命名されたようです。
金鳴石。叩くと金属音がして、かねなる、ということで金運アップらしいです。
エンコウスギ(猿候杉)。枝のみた感じが猿候(猿)の手足のように見えるところから命名されたようです。
方丈も国指定重要文化財で、独湛禅師の木像があります。
シキミ(樒、学名:Lllicium religiosum、もくれん科しきみ属)。仏前や墓地で利用される。葉の香りが佳いのでこうはなとも呼びますが、実は毒性が強いので注意が必要だそうです。あしきみからしきみになったようです。
報恩堂は浜松市指定文化財です。
少し離れた所にある、五智如来の佛像も観てきました。本来は阿弥陀如来の佛像が安置されているところですが、五智如来も安置されています。お顔が中国風でいいですね。。
2.萬松山龍潭寺(静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)。
まずは井伊家出生の井戸(初代共保公が八幡宮宮司に拾われた(1010年)場所。遠海国守藤原家の養子となり、初代井伊家当主)を見学のあと、 龍潭寺を参りました。
井伊家は、平安時代から戦国時代までの六百年にわたり当地方を治め、鎌倉時代は源頼朝に仕え、南北朝時代は御醍醐天皇皇子、宗良親王を迎え北朝と戦い、室町時代に今川氏に仕え、桶狭間の戦いで戦死した井伊家22代当主直盛の戒名から龍潭寺の名前となった。24代直政が徳川家康に仕え、井伊の赤鬼と呼ばれ、徳川四天王の筆頭となり、彦根城主となる。幕末に36代井伊大老直弼が開国を実現する。元祖共保公より40代に渡る祖霊を祀る菩提寺である。創設は天正5(733)年、行基菩薩によって開創されたらしい。
室町時代末期、20代直平が帰依した黙宗瑞淵和尚を開山として迎えてから禅宗となり、後に臨済宗妙心寺派となった。
ナツツバキ(夏椿、学名:Stewartia pseudocamellia、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木)。別名シャラノキ(娑羅樹)。娑羅双樹に似てるので呼ばれるらしい。
ナギ(梛、竹柏、学名:Nageia nagi、マキ科ナギ属の常緑高木)。葉の葉脈が竹のように平行脈で主脈がないため、横方向には切れないことから、切れない、縁が切れない、男女の仲を結び付けるといわれているそうです。
その周辺の竹も珍しい竹らしく、節と節の間が長く物差しに使われる竹だそうです。
昼食後、
本堂にて、お寺の僧侶さんからの説明がありました。本堂の廊下は左甚五郎作の鴬張り。また釈迦如来坐像は明治の廃仏棄釈で廃棄された大仏殿にあったものを移設。開山黙宗瑞淵和尚を祀る開山堂(大仏殿左甚五郎作の龍の彫り物も特別展示)や井伊家霊屋(初代共保公、二十二代直盛公、二十四代直政公の木像を安置。幕末の大老井伊直弼公など歴代当主の位牌もお祀りしている、5月末まで特別開帳中)、有名な庭園(小堀遠州作)、持念佛像(実物)や井伊の赤備えで有名な朱色の甲冑(模倣品)などの特別展示を見学しました。
屋根の改修は以前の日記でお伝えしましたが、本堂は現在改修工事中で、鴬張りの廊下も構造がみれます。
タラヨウ(多羅葉、学名:Ilex latifolia、モチノキ科モチノキ属の常緑高木)。葉裏を棒などで傷をつけると黒く変色して浮き上がり、字を書くことができるため、インドで葉に経文を書くのにつかわれたタラジュ(多羅樹)に似ていることからタラヨウと命名されたらしいです。
井伊家の墓所を通り、
3.井伊谷宮(静岡県浜松市北区引佐町井伊谷)。
隣接する井伊谷宮に参拝。
宮内庁管轄のため通常は立ち入り禁止の宗良親王御陵に特別に参拝。宗良親王は後醍醐天皇の第四皇子で井伊谷宮の御祭神。 明治天皇の勅命により創建、昭和天皇や現在の天皇も参拝された皇室縁の神社。
御神木はスダジイ(学名Castanopsis sieboldii、ブナ科シイ属の常緑広葉樹)。ねじりがいいですね。
絵馬資料館。日本全国の絵馬を揃えた貴重な資料館。絵馬の作り方の展示もありました。禰宜さんの説明がありました。
カゴノキ(鹿子の木、学名:Actinodaphne lancifolia、クスノキ科カゴノキ属の常緑高木)。 樹皮が丸い断片で剥がれ落ちて鹿の子模様なところから命名されたらしいです。
4.天白磐座遺跡。
遺跡の真下にある渭伊神社(いいじんじゃ)は、井伊谷の八幡宮が龍潭寺が創建される際、当地に移ってきたようです。 渭は清い水の青を表すそうです。
天白磐座遺跡は、沖ノ島に次ぐ日本で二番目の巨岩遺跡であり、近年注目を浴びているパワースポットでもあります。二つの大きな岩にわ注連縄が張ってあり御神域であることを感じます。
渭伊神社の御神木はスギです。
近くには神宮寺があります。ここは、地元では戦国時代の有名人、井伊次郎法師(女性当主)の菩墓所でもあります。
雨がどうなるか心配でしたが、小雨で歩くのに特に問題もなく、木々の緑を楽しめました。普段見れない所や、詳しい説明が随所であり、とても有意義な一日でした。
秋には、残りの三山(方広寺、摩訶耶寺、大福寺)を巡る第二回が開催される予定です。
楽しみです。
奥浜名湖観光連絡協議会
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奥浜名湖観光まちづくりねっと
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特定非営利活動法人ラブ・ネイチャーズ
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