僕が初めて鉄道模型のレイアウトを作ったのは、今から15年くらい前だと思います。

きっかけは、失恋かな??

当時は実家住まいであったのですが、両親が仕事の関係で別に住まいがあり、弟も結婚のため家を出たので実質一人暮らしでした。
さほど収入に恵まれたわけではなかったのですが、単身で家もあったので生活に困ることもなく、貯蓄は増える一方。そんな中で自分一人きりの時間が増えたばかりに、つい手を出したのがNゲージだったのです。当時20代後半だったかと思います。
たまたま足を運んだ模型ショップ(小学生の頃によくお世話になった店)、そこに展示してあった「特急スーパーひたち」の模型に惹かれ、買ってしまったのでした。
自宅がJR常磐線沿いであったから、常磐線を走る列車には思い入れがあったんですね。
はじめは、フローリングの床に小さな楕円を敷いては「スーパーひたち」を走らせて片付けを繰り返していたのですが…。
ある模型雑誌を読み返して、衝動が抑えられなくなったんですね。
「レイアウト作ってみよう!」
そこから止まらなくなりましたw

家を出た弟の六畳間が、きれいに空いていたので、そこを勝手にレイアウトルームにして、初めてのレイアウト作りが始まりました。一畳よりやや大きめのパネルの上にレールを敷いて…。
小学生時代に買った模型雑誌を参考に、山を作ったり、橋を架けてみたり、いろいろ試行錯誤してました。その製作過程を写真に収め、ノートに手書きの製作記を付けながら…。もともと手先が器用な方ではなく、日曜大工も苦手な方だったので、土台はガタガタでしたが、2~3ヶ月くらいかけて、山あり谷ありのレイアウトを作りました。

当時、製作した部分がこちら↓
$一番搾りのブログ-??.JPG
正直、接写に耐えません><

当時はウエディングの仕事で週末になると、東北新幹線で福島まで行きそこから1時間ほどローカル線に乗った先にある結婚式場まで通っていました。
そんなこともあって、いずれは自分のレイアウトに新幹線を通したいな~とか、いろいろ夢を見ていました。

…それも次の恋人ができる、数ヶ月の間だけでしたがww
先日、松山ケンイチと瑛太が主演の「僕達急行」という映画を観に行った。
鉄道マニアの特異性を面白おかしく描いた作品であるが、ゲラゲラ笑いながら観てしまった。
そんな映画を観て、遠い昔の記憶が蘇ってきた。

いわゆる「鉄ちゃん」とまではいかないかもしれないが、かつては自分も鉄道マニア、鉄道オタクに近い存在だったかと思う。

男の子は誰でも一度は、鉄道とかバスとか飛行機とか、そういう大きくて動くものに興味を持つのだと思う。僕も例外ではなく、小学生の頃は鉄道が大好きだった。近所の友人に触発され、お小遣いでNゲージという比較的手に入りやすい鉄道模型に手を出したのは、小学2年生の頃だろうか。

その時に購入したのが、ED75という小さな電気機関車と小さな楕円形のレールのセット。
友人はかなりのレールと列車を持っていたが、僕はその赤い小さな電気機関車ひとつで、その友人を非常にうらやましく思っていた。週末になるとお互いの家にNゲージを持ち寄っては、リビングルームに線路を敷いて走らせていた。トンネルやら駅は積み木で作っていたが、そこは想像力でカバー。楽しい時間であった。
そしていつか母方の祖父が、鉄道模型を持っていたことが判明。
そのコレクションの中から譲っていただいて宝物にしていたのが、SLのC62だった。
「銀河鉄道999」のモデルとなった蒸気機関車だ。

だが小学校高学年になるとそういう遊びからだんだん遠ざかっていく…。
次に、ふたたび鉄道模型に手を出したのは、それから15年先の話になる。
背筋を伸ばして歩いてみると

今まで見えなかったものが見えてくる

そう思う今日このごろ



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