夫が映画を観たいと言った。
「秒速5センチメートル」
純愛好きな夫。新聞の映画評論文を読んで興味を持ったようだ。
新海監督の作品にあまり興味がなかった私だが、アニメの実写ということで一緒に観に行った。
映画を観てからの夫は、映画を思い出しては涙を流す。遅い時間に観て、売店でグッズが買えなかった夫は、次の日にグッズだけを買いに映画館まで行っていた。売り切れのハンドタオルとTシャツ以外の全てのグッズを買っていた…。夫にとって、とてもよい映画だったようだ。聖地巡礼も計画中の彼である。
私の感想。
アニメーションで評価の高い背景描写は、素晴らしく綺麗に映像化されていた。アニメでは伝わらない素敵な場面もあったと思う。
森七菜さんの演技に激しく共感できた。あんなに片想いを表現できるなんてすごい。片想いの喜び、焦り、不安…全部伝わってきて、思春期の自分を思い出した。そして青木柚君演じる貴樹くん、かっこよかった。あんな高校生男子がいたら私も好きになっていた。静かで口数少なくて大人びている。好きだな。すごくいい。雰囲気が最高だ。
過去にすがるという表現もあるが、過去で出合った言葉や出来事は、これからの人生を支えてくれるんだな、そう思った。
過去を思うと苦しい。男女差なのか?女性は前を向き、男性は過去ばかり見てしまう。そして現在の大切なことを見逃す。
過去を忘れるくらい幸せに生きてほしい。
そんな内容の台詞、いいね。
過去を見すぎて、大事な今日の出来事を見逃してしまわないようにしたいな。
切ない映画だった。
米津さんの主題歌の歌詞の意味が主人公の心の声に聞こえて仕方がなかった。
ハッピーエンドではなかったけど、主人公は過去の言葉を支えに生きていけるんだろうな。