梅酢でピンクになった玄米ごはんに、しらすを乗っけて食す…毛獣(けけもの)に狙われて大変だけど、なんか良い事ありそうな彩りじゃあないか。


さて、そういれば…退院してもすぐに仕事を始めたりせず、とにかく断酒に専念した方が良いと主治医殿は言っていた。仕事のストレスとか、歓迎会とか付き合いの関係でスリップ(再飲酒)するリスクがあるからだそうな。


断酒1年くらい経てば、そこそこ落ち着いてきて統計的にもスリップの確率は格段に下がるのだそうだ。それから仕事を始めるのが吉ということである。

ところが、つい先日バイトの面接を受けてしまった吾輩…なんというか、じっとしていられない性質というか。いや、「掃除」って大事だな〜と感じていた時に求人誌に「清掃の仕事」が載っていたので、「運命来た〜ッ」て身体が勝手に。

もちろん、面接の時に「前の会社を辞めてから3ヶ月は何をしてたんですか?働き盛りの40代なのに」と聞かれた。アルコール依存症で仕事をクビになって、アル中病院に入院していたと言ったらどう思われるやらである。

しかし、なんだろう。その面接してくれている社長さんの目を見ていたら、正直に話さなければという気持ちになり、酒に溺れた経緯、その後の酒に飲まれ続けた20年間の詳細を全て話しておった。

「では、月曜日に合否をご連絡します」


その月曜日、吾輩は45分ほど歩いて、こないだまで入院していたアル中病院に行った。途中からは森の中の一本道をひたすらトコトコ歩く。特に用事は無いのだが、もしかしたらデイケアに通っている入院仲間と会えるかもしれないという期待があった。


デイケアセンターの前でウロウロしておったら、まんまと入院中に仲良くなった〝飲まん友〟と再会!センター内に「どうぞ、入って!」と入れてもらい、担当の作業療法士さんとも話せて、資料までいただいてきてしまった。

「この近くで清掃のバイト始めたから、次はバイト帰りに来るよ。じゃあ」と別れた。その後でまだ採用されていないことにハッと気付いた。見切り発車もいいところである。

その帰り道にバイト先から電話があり、「採用」とのことだった…うお〜嬉しい!ちなみに飲酒欲求は今のところはわいてこない。