あの頃のボクは何を見つめていたのだろう。

 
 自分が生きたいようには生きられない、窮屈な小さな世界の中で、消えたいと何度も思いながら、幾度となく、自分自身に刃を向けてしまった。

 生きている、意味がわからなくて。
 何故、ボクは生きたくもない、こんな世界で、息をして生きてるんだろう。

 
 退屈で、楽しくなくて、理不尽なことで、沢山傷付けられてきて。


 ボクが一体、何をしたって言うの??

 君たちに危害をくわえたりしてないのに、何で、何もしていない、目立たないボクを、邪魔者扱い、腫れ物扱いにしたの?


 可愛くないから、顔が気に入らないから、同じ名前が気持ち悪いから。

 声が汚いから、太ってるから。

 嘘つきだから、オバケみたいだから。


 沢山、傷付くようなこと、言われたりした。

 別に誰にも迷惑とか、かけたりしてないのに。

 寧ろ、ボクはいつも良い子で居るように心掛けてた。

 友達には優しく、思いやりを持って接してきた。

 だけど、人間、やっぱり、合う合わないがあるみたい。

 必要な時にしか、ボクのところへは来ない。

 都合のいい、玩具。


 いつだったかな...

 “わたしの玩具。とられた気分で嫌だった”って、大嫌いな人に抱き締められて言われたことがある。


 いつから、私、あんたの玩具になってたの?
 最初から、人として見られてない私って、人間なのかな?

 
 いじめ、とか、そういう詰まらない遊びみたいなのって、いつになればなくなるの?


 何処に行ったって、つきまとってくるじゃない。


 世の中、そんなんじゃ、生きたくても生きられない子ばかりが増えていくだけじゃない。


 




 ここから...落ちたら、楽になれるかな?


 ...

 毎日、窓を眺めては 心で、そう想ってる子、どれだけ居るんだろ。

 


 そんな世の中、なくなっちゃえばいいのに、ね