ここ数日夕方になると雷雨が発生している。
一昨日は夜8時頃から2時間位停電になった。
夜の停電は色々な不自由さが生じたり、落雷の心配や恐怖で、心もとなく速く雷雨が去ることのみを祈って、じっとしていた。
近くの大型ショッピング施設も、停電したそうだ。
電車も不通になった。
やっと灯りがついて、日常が戻り、無事だった!と、胸を撫で下ろし、ホッした。
昨日の雷雨は今までになく、強烈な稲光、轟音、突風、叩きつける雨が襲ってきた。
稲光が縦、横、斜め、上から下から、我が家の周りや庭で暴れまくっていた。
落雷したかと思う凄まじい音が耳を劈く。
闇の中の景色を一瞬に浮かび出す閃光が、すべてを突き刺したような脅威になる。
昨夜の雷雨は夕方だった。
大相撲テレビ観戦が終わり夕餉の準備にかかる頃だった。
昨日は本当に恐ろしい雷雨だった。
ビリビリビリ!、バシバシバシ!
ズーン!ドスーン!
地鳴りと閃光が休みなく続いた。
怖くて怖くて、身をかがめていた。
予告なしに襲ってくるこの恐ろしさを受けながら、ふと戦禍の中で怯えきった女性や子供たちの映像が浮かんだ。ニュースや週刊誌などで見た、あの恐怖のどん底に追いやられた人たちの
苦しみの表情が浮かんだ。
世界の戦争下で生きている人達は、私が雷の脅威に打ちのめされている以上の脅威に、日常的にさらされているのだろう。
それは自然の脅威ではなく、人間がもたらす最も凶悪な脅威なのだとつくづく思った。