山にヤッホーって言った後、妙に虚しくなるとき、あると思います。
こんにちは、テレジアです。
どうして山に登ると、ヤッホーって言いたくなるんでしょうか。
そもそもヤッホーってなんなんでしょうね。
僕が思うに、たぶん、挨拶だと思うんですよね。
高いところに登って、山の姿が一望できたとき、テンション上がって思わず出てくる言葉がヤッホー。
それで運がよけりゃ山の方もヤッホーって返してくれる。
最初はそれが嬉しいんですけど、やがて、山は返事をしてくれてるわけではなく、ただ物理的に音を反射させてるだけってことに気付いてしまうと、虚しくなる。
ただ、残念ながら、僕たちは山とはおしゃべりできないんです。
ヤッホー、って言って、こんにちはって言われたら目ん玉飛びでますよ。
僕らのお喋り相手は、やっぱり人間です。
ヤッホーって言いたい相手は「友達」です。
『遊ぼう』っていうと『遊ぼう』っていう。『ばか』っていうと『ばか』っていう。『もう遊ばない』っていうと『遊ばない』っていう。そうして、あとでさみしくなって、『ごめんね』っていうと『ごめんね』っていう。
金子みすずさんの詩の一文です。あれです、ポポポポーンのやつ。
同じ繰り返し言葉でも、山から返ってくるのと友達から返ってくるのじゃ、嬉しさが違うんです。
今日も知らない道の歩き方に来ていただいて本当にありがとうございます。
こだまでしょうか、いいえ誰でも。
コメントもお気軽にください。コメントいただけたら、嬉しくてメロスばりに街を駆け巡ります。